劇団コヨーテ『ライカジャンクライカジミードッグアイウォンチュウ』をBLOCHで。
亀井健札幌バイバイ公演とな。
コヨーテの作品を観るのは2014年の『愛の顛末』以来です。(あと観たことがあるのは2013年の『銀河鉄道の夜』)
久しぶりのコヨーテで、彼ららしさだと自分が捉えていたことを思い出しながらの観劇。
何となく思ったのは、亀井さんが世界を見るその視点には詩的なものが分かち難く結びついていて、どんなに日常的なことであっても彼の目にはそこに詩情のようなものが存在しており、
詩人がそれを抽出して濃縮して詩に落とし込むところを、彼は彼の書く(形式としては)エンタメの中に、日常から感知した詩情をそのままに存在させているのかもしれないな、と。
私が「彼ららしさ」と受け止めていた独特の雰囲気は、その「そこはかとない」存在感としてある詩情だったのかもしれないな。
私は詩情を文字で感知してダイレクトに想像の世界へ飛びたい人間なので、音声表現の演劇という間接的な手段で、かつ彼らのつくる雰囲気や形式での感知は、多分あまり上手にできないのだと思います。
とはいえ、
最後に提示されたシーンは、そこはかとなさを脱し、唯一確かなものとして締める感じで好きだったなー。ヘラヘラしてたパティシエ(江田さん)の包丁さばきに目が吸い寄せられました。千切り職人!
確か包丁はステンレス一体型だった気がするのだけど(記憶が曖昧)、何を使っていたんだろう。
そして、包丁を研いでベストな状態に保つのは、舞台監督が請け負っていたのか、それとも誰か役者さんがやっていたのだろうかー。
という、めちゃ細かなことが気になった次第。
ちなみに小道具に生鮮食品が扱われる場合、その後の行方が気になる派なのですが、
訳あって毎日毎食キャベツをたくさん食べている。今日は豚コマと炒め煮にしてやった。
毎日毎食キャベツを食べる。芝居やるってことはそういうことなのよね。今日もご観劇いただきました。ありがとうございます。
#コヨーテジャンク pic.twitter.com/dcoRiCwCeD— 横尾寛(ヨコオ制作所・ヨコカメ便利屋) (@yokooyutaka) December 23, 2021
というツイートを見て、そうだよね、と。キャベツは悪玉コレステロール値(←自分的にホットなワード)を下げる効果もあるそうなのでね。
形状的にザワークラウトもオススメしたいところです。
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