久しぶりに、さっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座の定期公演を観てきました。
今年座員も40名を超え、初の企画として、1日目は入座10年未満の若手が主遣い(ベテラン勢は左手遣いや足遣いとして参加)を務める若手会を開催。2日目はベテラン勢を中心とした公演ということで、私は2日目を観劇。
実は先駆けて、先日稽古にもお邪魔しておりまして。
(↑こちらは若手会の演目『壺坂観音霊験記』の稽古風景)
(↓こちらはベテラン勢の演目『傾城阿波の鳴門』の稽古から)
稽古を見学させてもらうと、ちょっとした仕草に心情解釈が凝縮されてることがわかって感心してしまう。おつるの健気さよ…。
稽古を眺めながら、私はあしり座を通して人形浄瑠璃に触れてきたのだなーと改めて。
出番待ちの人形たちも、ちょっとかわいかったです。
そして、この日三味線の練習をしていたあしり座の宮川さん。
なんとあしり座は今年度から義太夫部(12名)が誕生したそうで、公演では(両日とも寿式三番叟を除き)初日若手会の2演目と、2日目の「伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段」と「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」は、座員のみで義太夫節を演奏していました。
(ちなみに当日パンフレットの矢吹さんの挨拶には「床を務める」と書かれていて、そう表現するんですねー)
そして「傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段」は、義太夫部の師匠にあたる竹本信乃太夫と鶴澤弥栄さん。
順礼歌の段は、母子の再会からの母と名乗らずに別れる様子に涙腺崩壊するのだけど、続く十郎兵衛住家の段では父のうっかり後、最後は火がメラメラかつ追手の顔真っ二つで毎回笑ってしまう。
あしり座の数名の座員さんとは、2019年に『オホーツク』の東欧ツアーでご一緒したので、こうやって稽古見学や公演などでお会いしたときに「お久しぶりですー」とご挨拶できるのも嬉しい。
先週から何だか慌ただしくて、バタバタと観に行ったのだけど、大満足で会場を後にしたのでした。
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