昨日見てきたNT Live『ディア・イングランド』@シネマフロンティア札幌

恐怖や不安、弱さを他者に見せることは男らしくない…とか、真面目な話をしようとしたときに茶化したり…みたいな有害な男らしさの呪縛を解いて、メンタルをケアしながらいかにチーム内の信頼関係を育むか。

代表男性選手の特権意識を解体して、ユースチームの選手や代表女性選手、はたまた裏方のスタッフまで、全てがフラットな関係性をいかに築いていくか。

みたいなところが前半で、

後半はフェアであること、差別と闘うこと、そのための優しさや信頼。みたいなことへとつながっていく感じで、無茶苦茶名作でした…。年間ベスト5に絶対入る…。

これが世界のスポーツ界の潮流なのだと非常によくわかるので、スポーツに関わる人が全員本作を見たら良いのにな、と思いつつ。

2018年のワールドカップ時に監督と対立するコーチは、「勝利に貪欲になるためには、もっと闘志を掻き立てさせないとだめだ。優しさで優勝はできない」的なスタンスなのだけど、PKで失敗したことを謝罪するハリー・ケーンを他の選手たちが抱擁する光景を前にしたときのコーチの眼差しに、彼の心の中を覗いてみたくなりました。

と同時に、サッカーにまるで興味のなかった自分でも、ちょうど昨日行われたEURO2024決勝:イングランド対スペイン(日本時間は今日の朝方4時〜)がめちゃ気になるくらい、サッカーの魅力もきちんと伝えている(と思う)。

今朝は後半から見れたのだけど、スペインが1-0でリードしているところからパーマーのシュートで同点!からの終了間際にスペインに決められて2-1!2大会連続準優勝!という結果に「ああ〜」となりました。

とは言え本物のガレス・サウスゲートや一瞬映ったベンチのハリーも見れて満足であります。イングランド、優勝できない呪いも早く解けてほしいものですねえ。

(編)

 

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