アーティストの前田麦さんとデザイナーの小島歌織さん、札幌の紙箱メーカー・モリタ株式会社の近藤篤祐さんがタッグを組んで生まれた、ブックカバーを使って貼り箱を作ることのできるDIYキット「函文庫」。

※函文庫について紹介している、北海道書店ナビのインタビュー記事はこちら

※ちなみに私と箱との出会いは2011年の箱会です。そのときの「君は箱で語れるか?」はこちら

5月に江別TSUTAYAで開催されたワークショップが札幌でも初開催とのことで、速攻予約し、いざ。わーいわーい。

ちなみに私は函文庫オリジナル紙で作ったのですが、上のクラウドファンディングのリターンで「クリエイターオリジナルブックカバーセット」というのがありまして、アジサカコウジさんのとか、めちゃ良いなーと思ったり。

ということはさておき、まずこちらが見本。

背表紙のところにしっかり折り目が入ってる方が、より本っぽい。完成品は今まで何度か写真で目にしてきたのですが、実物のサイズ感は意外と写真で見るよりかわいいです。

私も作るぞー、うおー。

※ちなみに作り方は動画でも公開していますし、キットにも詳しい説明書きが付いてきます。

とりあえず今回は、ワークショップでお手本を見せてくれた近藤さんが教えてくれた難所などのコツを添えつつ、簡単に写真で紹介しますね。

まずは紙の上にシール台紙(両面シール)を置き外側を鉛筆でなぞったら、紙との接着面側の剥離紙を端から剥がしていくのですが

先に紹介した作り方動画からちょいと引用すると、こんな感じで。

一番右がまあちょっとしたコツなのですけど、(雑な)私は速攻ペリッと離れかけたところを、後ろで見ていた麦さんがササッと何かしてことなきを得たのでした。

ちなみにこのときの近藤さん語録は、「シールを剥(は)ぐる」。「剥ぐる」、初めて聞きました。思わず復唱してしまいました。

(↑これはWS最後の方の写真ですが。中央が近藤さんですよ。)

はい続いて、貼ったら外側の余分な紙を切り落として、

⑤の部分を切り落としていきます。ちなみにデザインした小島さん曰く「学習誌の付録をイメージ」されたそうで、超絶久しぶりに「線に沿ってハサミで切る」ってことをした自分は、⑤の工程をしているとき、うっかり指を切りそうになりました(←)。工作!

お次は、⑦⑧。内側の剥離紙を剥がして、ボール紙を貼る。

ちなみにこのボール紙はチップボールというのだそうです。「箱の見えない部分や単行本の表紙に使われているんですよ〜」と近藤さん。

お次は⑨➓。(1)〜(4)の順に、剥離紙を剥がしたら「ボール紙の端の厚みにピチッと沿わせるよう、紙を引っ張るようにして(by 近藤)」貼り付けていきます。

ボール紙の厚み部分のあしらいで、紙がたるむことを良しとしないあたりに紙箱メーカーさんの矜持を感じます。みんなも端はピチッとね!

はい次、見返しの処理。

見返しに貼る紙って、調べたら「きき紙」って言うんですね。へー。へー。

お次は、上↑の左側に身箱を付ける。両面テープを背と裏面に付けて

紙の方も先に折ってしっかり折り目をつけてから、身箱を接着!

完成〜。わーい。(このあと背表紙の折り目をしっかり付けて、本っぽさが増しました。)

モリタ株式会社が発行しているフリーペーパーと、お客さんが作ってくださったという栞とセットでお持ち帰りとなったのでした。輪ゴムが文庫本感を高めます。

ちなみにフリーペーパーに「紙箱カルトQUIZ」というのがあり、3問中2問は私も正解できたけど、「バガス」という紙素材の主原料はうっかりハンバーガーの残りカスかと思ったら違った。。気になる方はぜひフリーペーパーを入手してみてください。ICCには置いてるんじゃないかな。

帰宅してからは、箱の見返し部分を家の単行本と見比べてみたり。

(栞好きなもので、栞入れにしました。)

函文庫のキットですが、8月末に大丸藤井セントラルでイベントがあって、そこで販売されるそうです。今後またWSが開催されるかもしれませんし、冒頭の函文庫Twitterやインスタなども要チェックで!

あとクリエイターオリジナルブックカバーやくすみ書房のブックカバーはクラファン(6/26終了)でしか入手できないので、気になった方はぜひクラファンサイトも見てみてくださいね。

個人的には昨日TO OV Cafeで見せてもらった北見の福村書店のブックカバー(リンク先に写真あり)がかわいくて、それでも作ってみたいな〜。北見、行く機会、あるだろか。

私は地味にブックカバーは付けない派なのだけど、函文庫があると、「あの書店で本を買いたいな〜」って気持ちになるものですね。遠出の際とかも、そこの本屋さんで一冊というのが定番になりそう。いや〜函文庫、すごいなあ。


ここからは全くの余談というか、函文庫とは関係がない話題なのですが、

ブックカバーを付けない自分は、遠出の時なんかも表紙カバーを外してむき出しで持ち歩いており。

表紙カバーを外すと、大抵は無地か、タイトルと著者名が入っているぐらいなのですけど、中には意外なビジュアルが現れることもあり、それが結構楽しい。

例えば

本文中で紹介されていた作品の、登場人物の歳を重ねたバージョン(該当作品を読んでハマった自分的に、なんたるサプライズ!)だったり

さりげなく麺っぽい右↓や、表紙からあまり想像してなかったビジュアルが現れた左↓とか。

これ↓も想像してなかったビジュアルが現れて、意外だった一冊。

表紙もゴージャスだけど、剥いてもゴージャスだったこちら↓とか

表紙とあしらいが変わっていて、細かいところが凝ってるなあと思ったこちら↓とか

あとはこういうパターンとか。

気づかれない可能性が大な部分なだけに、作った人の遊び心を受け取る喜びがあるなと。

皆さんも単行本を買ったら、ぜひ剥いてみてください。

(編)

 

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