私のTGR2014観劇ラストは、劇団コヨーテ『愛の顛末』。
「自分のスタイル」がバシッと出来上がっていて、舞台美術、衣装、メイク等完成度高し。
こういうのを見ると嬉しくなるなー。
この嬉しさは何かというと、通販カタログのファッション写真を眺める心持ちと、ファッション雑誌のファッション写真を眺める心持ちの違いというか、
「世界観の作り込み」にかける情熱への嬉しさです。
劇中、升田さんが歌う『プカプカ』も、何だかぐっと来ました。

普段は作品と意識的に距離を置きながら、考えながら、わりと遠巻きに眺める自分でありますが(TGR期間中は特にそうだ)、
こういう作品はシンプルに雰囲気に触れていたいし、自分的にわりとそれだけで満足できる、好きな世界でした。
役者さんがはまっていたことも大きいのだろうな。(エレキさんの存在が、いい感じで締めていた)
私は主に、歌や音楽からほのかにおかしみと哀しみ、清濁併せた感情みたいなものを受け取りましたが、
もし、あえて歌や音楽を剥ぎ取ったときに、まだそういった人生のひだのようなものをこの作品は内包しているだろうか?
と、思うと、
やや心許ない。
そこが強度の分かれ道のような気がします。
最初の方で亀井さんが流していた曲、交流会で聞いたら「SPECIAL OTHERSの」と言っていたと思うのだけど、彼らの何ていう曲だったのだろう。曲名まで聞けばよかったなー。
再聴して、あのときの気分を思い出したい。
(編)

 

One Response to 【TGR2014】劇団コヨーテ『愛の顛末』

  1. 劇団コヨーテ 升田 より:

    はじめまして。
    このたび、愛の顛末の台本を販売する事になり、昔を思い出して検索なんぞしていたら、こちらのブログを拝読させていただくに至りました。
    SPECIAL OTHERSのProvenceが、オープニングあたりに流れ、The Guideが士郎のソロシャウトシーンで流れておりました。また、ORIONも重要なシーンで使われています。
    わたしも、もともと大好きなバンドさんですが、この演劇シーンでかかることに震えました。選曲センス、手前味噌ながら素晴らしいと思います。
    遅くなりましたが、これらの曲を聴いて、あの舞台を思い出していただけたら幸いです。
    今後も、コヨーテ頑張っていきますので、よろしければお越し下さい。

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