年末に観たもの。

『Don’t Look Up』@Netflix

公開前から楽しみにしていて、予想通り無茶苦茶面白かった。。けど、痛烈さが全然大げさに思えないのが怖い。そしてニュースキャスター役のケイト・ブランシェット最高。

お次は

『消えていくなら朝』(作:蓬莱竜太 演出:宮田慶子)@新国デジタルシアター

新国立劇場の超太っ腹無料配信。ものすごい、、、いやあ、凄いです。このキッッッツサが!!!

家族劇にはあまりピンとこないことの方が多い自分ですが、こういうキツさは好き。山中崇さん演じる長男があの次男に対して持ってしまう感情って、すごく日本人ぽい気がしつつも、自分も他者からこういう風に嫌だなと思われてきたんだろうなーという部分もあり神妙に聞き入ってしまった。

あと長男の受け止め方で「そうなんだよね」と思ったのは、長男の発した「じゃあ俺らの人生って罰ゲームかよ」みたいな発言を聞いたとき。

良かれと思って他者の人生に介入するときに、殊更その人を取り巻く環境の悪さを強調してしまうと、逆に反発されてしまうというか。だって、他人からいかに自分の人生が悲惨か説明されるのなんて、誰でも嫌ですよね。逆に悲惨さは本人がよく理解しているからこそ、自分を守るために良い面も発見したりしているもので、そういう繊細な心の動きを無視して弱者認定されるのって、君は一体何様だ的な。

善意の上から目線、気をつけたいところです。

オススメの一本なので、ぜひこの機会にどうぞ。

お次は

Bristol Old Vic『A Christmas Carol』

とてもチャーミングなクリスマス・キャロルで、たまに映る観客席には子ども連れの方も。Bristol Old Vicは『The Grinning Man』に続いて、観るのは2回目。かな?

続いて

魚食の割合を増やしていこうと思ったタイミングだったので、以前観るものリストに入れていたアリ・タブリジ監督『Seaspiracy: 偽りのサステイナブル漁業』をNetflixで。

海の生態系を破壊し、海洋生物を絶滅の危機に追い込んでいる最も大きな原因は、「プラスチックゴミや温暖化よりも、商業漁業である」と訴える本作。

冒頭にもちろん太地町のイルカ漁のことも出てくるのですが、シー・シェパードへのインタビューの続きで、太地町で殺されるイルカの10倍以上の個体がフランスの「混獲」で死んでいること(混獲の影響はとても大きいようで、世界中の漁業で30万頭以上が死んでいるらしい。)

が、自分的に意外な発見。私自身、海外の人からイルカ漁のことを言及されたことはあって、その度にモヤっていたのだけど、次にその発言に出会ったら混獲についてはどう思うか相手に聞いてみよう。(ちなみに太地町でのイルカ漁に対する和歌山県の公式見解が充実しています)

で、海のエコラベルと言われるMSC認証では、「持続可能な漁業の3つの原則」の一つに「混獲を抑えること」が挙げられているのですが、本作での認証団体へのインタビューでは「混獲については100%把握することは不可能」と語られるのですね。にもかかわらず認証を発行しているのは、認証料が団体の大きな財源であることが理由で、監督はMSC認証はつまりデタラメってことですよね!と食い下がるわけです。(そして追い出される)

また、商業漁業による意図的あるいは悪天候による漁具の海洋域への排出が、海洋プラスチックゴミの半数を占めることなどが語られ、タブリジ監督の考えは「商業漁業が最大の破壊要因」ということに行き着きます。

ちなみに、じゃあ養殖ならいいんじゃない?となるのですが、養殖の魚でも餌は魚粉なので結局魚を獲ることが必要だし、養殖がもたらす環境問題もある。

さらには奴隷労働の問題もある。もう魚を巡る状況は八方塞がりじゃないか!

ということで、監督個人ができることとして「海岸のゴミ拾い」「魚を食べない」「植物由来の代替食品を食べる」という解決策を見出したところで終了。

肉も魚も、代替食品が今後の道なのだろうかー。

で、日本の漁業については状況がどうなっているのか全然把握していないので、なんともなのですが、ザザッと調べたところによると

商業漁業による意図的あるいは悪天候による漁具の海洋域への排出に関しては、昨年漁業系廃棄物処理ガイドラインが改訂されていて、漁業者による入網ゴミの持ち帰りを促す補助金等も完備されたっぽい。

※笹川平和財団海洋政策研究所による「放棄・投棄された漁具による海洋汚染について」というレポートも参考にどうぞ。

養殖については、天然資源に頼らない完全養殖が少しずつ増えてきている(2021年のこの記事参照)ほか、微生物や昆虫を用いた魚粉代替飼料の開発がちょっと希望(こちら参照)。

奴隷労働については…外国人技能実習生制度がどうしても頭に浮かぶのですが、石巻市のような真っ当なケースも存在しているんだなあ。北海道の状況はどうなんだろう…石巻のような幸せな環境を用意できているのだろうか。(この辺も後でじっくり読みたい)

そして私が個人的にできることは…ひとまず北海道産、国産の旬の魚介類を食べることかな…。

ふー

(編)

 

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