先週の金曜日は、PANCETTA『声』をパトスで観てきました。

これ、とても良かったです…涙。

うんざりするような他者の「見ざる、聞かざる、言わざる」を目にしながらも、もし自分がその立場に置かれたら、おそらく自分を守るためにやっぱり「見ざる、聞かざる、言わざる」になってしまうのかもしれない…(だからそういうリスクを孕む環境から離れていたい)と思う自分にとって

たとえ通りすがりでも、人は自分を見て見ぬフリを「しない人」に救われるのだ、と改めて思うことは大事だし、

どんな人にも、自分の声に誠実に耳を傾けてくれる人や、優しく声をかけてくれる人がいますようにと願わずにはいられない。

一人でいた頃にはもっと鈍感だった気がするのだけど、自分を誠実に受容してくれる眼差しや優しい声を知るにつれ、なんか心の中に柔らかい部分が増えたようで、それを得られない痛みの「痛さ」がことさら堪えるようになりまして…

なものだから、肥太が父と再会したときには、本当に良かったねえと泣いてしまった。

上のPV最後に出てくる、アしクサの「声に出せば何かが動きます」も沁みました。良くも悪くも動くものだから、ここぞという場面ではどっちに転んでも自分が納得できる声を出していきたいな。

ちなみに本公演は、弦巻楽団が主催する「秋の大文化祭!2024」のプログラム。昨年初めて劇団5454を観たのも、この大文化祭で招聘されていたからでした。(今年も招聘されていたのだけど観れず。残念)

札幌は、北海道の中では演劇を観る機会に圧倒的に恵まれた地であると思うけど、商業作品以外の道外劇団の作品に触れる機会は、泣けるくらい限られている。(hitaruの招聘か、あとは個人制作さんの努力といった感じだと思うのだけど、違ったらすみません。あと今年からは北八にも期待。)

ましてや海外劇団は…涙。

演劇財団が一時期、年1くらいで招聘してくれていた韓国の劇団(や2013年、2015年にはサハリンからチェーホフ劇場)とか、2023年に札幌劇場連絡会が韓国から招聘した劇団市民劇場くらいなもので。

そんな中で!劇団が!文化祭を主催して!今年はなんと2劇団を道外から招聘するという頑張りぶり!

代表の弦巻さんは今年台湾などにも行っておりましたし、そのご縁でいつか台湾の劇団なども文化祭に招聘してもらいたいものであります(と軽く言う)。いやホントに、海外劇団を招聘するのに予算作りが大変なようなら、遠慮せずクラファンとか寄付とか呼びかけてもらえれば絶対協力する。

札幌で国際演劇祭が開かれる未来は可能なのだろうか〜。

(編)

 

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