少し前のことになりますが、富樫幹個展『ひらいた詩集』を見にTO OV Cafeへ。
最初にこのステイトメントを読んで、
詩というのは大抵本の中の暗闇にいて、本を開いた時に空気にさらされ、跳ねたり、泣いたりし始める。
それに今度は人が触れて、感触として生きだす。人が触れる前までは、存在の確認をすることもできない。
更には「私」に触れたとて、曖昧な存在であることに変わりはない。その感触は瞬間的で脆い。そしてその手触りは消え、言葉だけが浮かび上がる。
ここに書かれていることがその場での作品体験そのもので、ドキドキしてしまった。
《開こうとする詩集の黒》と《閉じた詩集の黒》。
この中央の絵(確か「星座」的なタイトル)も好きだったなー。
上の引用文は、この場での作品体験だけじゃなく、家で本を読む行為の意味合いすら変える気がするし、
書かれていることはそのまま人の内面にも当てはまる感じがして、となると「私」とは「詩」なのではないか?とハッとしたりもして、とにかく響きまくりました。
幹さん…!詩人…!
ちなみに私は《詩、名はない》を購入。先日引き取って飾った図がこちら。
展示で見ていたときは全然気がつかなかったけど、文章、回文なのですって。
富樫幹個展
「ひらいた詩集」
|TO OV cafe / gallery
10/17(火)~10/29(日) ※会期中無休
火~土:10:30~20:00
日・月:10:30~19:30本日最終日になります。
19:30までです。幹くんお得意の回文。 pic.twitter.com/5c3Rwh9B9X
— kazunori nakamura (@kazunori_toov) October 29, 2023
すごっ!
jobin.さんのサケとの競演もいい感じです。
jobin.さんのサケとの競演。これはこれでいいなあ。 pic.twitter.com/M4KkM7YDbX
— ニオ (@wgdevi) November 15, 2023
閉じた本の暗闇が、泳ぐサケの影が入ることで海の底の暗闇に思えてきて、沈没船の中に閉じ込められて開かれるのを待っている本…とかロマンチック!!!と一人で盛り上がってしまいました。
朝の冷たい空気と光の中で見る本作も良いのです。
ストーブの火にあたりながら、目の前の壁にポッカリとできた別世界をぼんやり眺めつつ。
あと、幹さんの500m美術館の方の作品も拝見。
この動きの真似をしたくなるけど、大人なので自重した次第。
※その他、過去に購入した作品については、こちらにまとまっています。
(編)
旧ブログ
(編)のつぶやき
アーカイブ
- 2024年9月 (6)
- 2024年8月 (6)
- 2024年7月 (8)
- 2024年6月 (4)
- 2024年5月 (18)
- 2024年4月 (6)
- 2024年3月 (7)
- 2024年2月 (11)
- 2024年1月 (6)
- 2023年12月 (9)
- 2023年11月 (10)
- 2023年10月 (5)
- 2023年9月 (10)
- 2023年8月 (12)
- 2023年7月 (20)
- 2023年6月 (11)
- 2023年5月 (13)
- 2023年4月 (5)
- 2023年3月 (9)
- 2023年2月 (12)
- 2023年1月 (4)
- 2022年12月 (12)
- 2022年11月 (5)
- 2022年10月 (11)
- 2022年9月 (5)
- 2022年8月 (6)
- 2022年7月 (9)
- 2022年6月 (7)
- 2022年5月 (6)
- 2022年4月 (5)
- 2022年3月 (5)
- 2022年2月 (5)
- 2022年1月 (4)
- 2021年12月 (9)
- 2021年11月 (7)
- 2021年10月 (8)
- 2021年9月 (5)
- 2021年8月 (8)
- 2021年7月 (6)
- 2021年6月 (9)
- 2021年5月 (11)
- 2021年4月 (5)
- 2021年3月 (9)
- 2021年2月 (7)
- 2021年1月 (6)
- 2020年12月 (7)
- 2020年11月 (15)
- 2020年10月 (12)
- 2020年9月 (8)
- 2020年8月 (7)
- 2020年7月 (10)
- 2020年6月 (17)
- 2020年5月 (17)
- 2020年4月 (8)
- 2020年3月 (6)
- 2020年2月 (11)
- 2020年1月 (9)
- 2019年12月 (10)
- 2019年11月 (15)
- 2019年10月 (12)
- 2019年9月 (13)
- 2019年8月 (13)
- 2019年7月 (16)
- 2019年6月 (5)
- 2019年5月 (24)
- 2019年4月 (13)
- 2019年3月 (13)
- 2019年2月 (15)
- 2019年1月 (6)
- 2018年12月 (11)
- 2018年11月 (9)
- 2018年10月 (9)
- 2018年9月 (5)
- 2018年8月 (9)
- 2018年7月 (3)
- 2018年6月 (26)
- 2018年5月 (13)
- 2018年4月 (7)
- 2018年3月 (9)
- 2018年2月 (5)
- 2018年1月 (6)
- 2017年12月 (7)
- 2017年11月 (6)
- 2017年10月 (6)
- 2017年9月 (18)
- 2017年8月 (15)
- 2017年7月 (10)
- 2017年6月 (30)
- 2017年5月 (6)
- 2017年4月 (7)
- 2017年3月 (6)
- 2017年2月 (12)
- 2017年1月 (11)
- 2016年12月 (7)
- 2016年11月 (19)
- 2016年10月 (8)
- 2016年9月 (11)
- 2016年8月 (9)
- 2016年7月 (21)
- 2016年6月 (12)
- 2016年5月 (9)
- 2016年4月 (18)
- 2016年3月 (15)
- 2016年2月 (9)
- 2016年1月 (8)
- 2015年12月 (9)
- 2015年11月 (23)
- 2015年10月 (21)
- 2015年9月 (17)
- 2015年8月 (20)
- 2015年7月 (28)
- 2015年6月 (26)
- 2015年5月 (19)
- 2015年4月 (22)
- 2015年3月 (22)
- 2015年2月 (23)
- 2015年1月 (22)
- 2014年12月 (32)
- 2014年11月 (39)
- 2014年10月 (19)
- 2014年9月 (25)
- 2014年8月 (33)
- 2014年7月 (24)
- 2014年6月 (29)
- 2014年5月 (31)
- 2014年4月 (22)
- 2014年3月 (29)
- 2014年2月 (35)
- 2014年1月 (27)
- 2013年12月 (35)
- 2013年11月 (31)
- 2013年10月 (22)
- 2013年9月 (28)
- 2013年8月 (23)
- 2013年7月 (31)
- 2013年6月 (37)
- 2013年5月 (30)
- 2013年4月 (24)
- 2013年3月 (27)
- 2013年2月 (20)
- 2013年1月 (20)
- 2012年12月 (28)
- 2012年11月 (42)
- 2012年10月 (30)
- 2012年9月 (23)
- 2012年8月 (13)
- 2012年7月 (31)
- 2012年6月 (25)
- 2012年5月 (32)
- 2012年4月 (28)
- 2012年3月 (29)
- 2012年2月 (26)
- 2012年1月 (26)
- 2011年12月 (27)
- 2011年11月 (20)
- 2011年10月 (33)
- 2011年9月 (32)
- 2011年8月 (34)
- 2011年7月 (38)
- 2011年6月 (39)
- 2011年5月 (33)
- 2011年4月 (31)
- 2011年3月 (30)
- 2011年2月 (30)
- 2011年1月 (30)