市内39館に2日間入場し放題の「MuseumsuferTicket(21€)」を使って美術館を巡る1日目。

1館目はゲーテハウス

上から台所、ゲーテの父親が蒐集した絵画コレクション、父親の書斎、ゲーテ4歳の誕生日プレゼントに贈られた人形劇舞台。

ゲーテ、良い家に住んでたな〜。台所も素敵。

2館目は現代美術館(MMK)でローズマリー・トロッケル展。

一番下の写真、シュウ・ツェユーを思い出してしまった。写真には撮らなかったけど、ニット・ペインティングも興味深かったっす。

ちなみにMMKのトイレの個室の床。

3館目は歴史博物館

ロッカーに荷物を預けようとしたら一つだけドアが開いていて、中を覗いたら何かかわいかった。

企画展の『Inflation 1923. War, Money, Trauma』が面白かったっす。その他にもいろんな展示があるのだけど、なにしろ膨大なもので、企画展以外はサラッと見てしまった。

遅めのランチは、マイン川に浮かぶ小さな船で売ってるホタルイカのケバブを。

受け取って、どこから食べたらいいのやら若干途方に暮れつつ、手と口の周りをデロデロにしながら食べました。満足!

ちなみに船のおじさんが釣竿を川にたらしていて、イスタンブールのガラタ橋にたくさんいた釣り人たちの光景を思い出した次第。

この日の最後は世界文化博物館で『healing. Life in Balance』

「癒し、治癒」をテーマに先住民族のシャーマニズムに焦点を当てた作品が並んでいて、非西洋の視点的なところで世界演劇祭とのリンクを感じつつ(隣の応用美術館では百瀬文の『鍼を打つ』がやってるし)。

Marco Del FiolとMarina Abramović(アブラモヴィッチ)のドキュメンタリーでは、アブラモヴィッチがさまざまなヒーリングセッションや儀式を体験していくのだけど、

「ぎえ〜」って感じで指の隙間から観るような場面もあって、なかなか…。

結構疲弊したけど、観賞後に映像中にも登場していた彼女のクリスタル彫刻を触ったせいか復活できました。

※クリスタル彫刻についてはこちら↓のトークをぜひ。

30:20頃からドキュメンタリーに出てきたクリスタル彫刻の展示の様子が紹介されています。

夜はイランから、Parnia Shams『است(Ist)』@フランクフルト劇場

英語ドイツ語ともに字幕なのだけど、語られる言葉以上に少女たちの表情や仕草が多くを語るため、字幕を追うとそれらを見逃してしまうジレンマ…。なので、途中から若干字幕は諦め、観劇後にこの辺のインタビューも参考にしつつ。

教師の姿は不在なのだけど、彼女たちの態度や言葉遣いから絶対的な権力を持つ教師像が浮かんできて、彼らが不適当とみなした友情は引き裂かれもする。

印象的だったのは、そうやってイランで女性に注がれる監視の目が、開演直後と終演後に舞台奥の鏡に浮かび上がる観客の姿で可視化されていたことでしょうか。

イランのヘッドスカーフ着用義務をはじめとする、女性に対するさまざまな抑圧への抗議は今も続いているんだなあ。『わたしのペンは鳥の翼 アフガニスタンの女性作家たち』で読んだアフガニスタンの女性たちのことも思ってしまった。

※フランクフルト滞在のブログはこちらにまとまってます。

(編)

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