長崎6日目は午前中だけ時間があったので、最後に山下南風美術館を観て帰ろうと思ったのですが

なんと。ガーン。

でも、まあ、気を取り直して近くの諏訪神社へ。

参道の途中にあった祓戸神社の狛犬は、逆立ちしていてかわいいな。

神社近くの商店街では、マイクを持った女性が今日のおすすめを紹介していて、それがとてもご近所住民対象なほっこりする語り口で、小さなコミュニティ感があって良かったです。ここのベンチに座っていれば知り合いが通り過ぎるので、そのたび挨拶&世間話、という光景が目に浮かぶようだ。

で、長崎最後のランチは、ニッキー・アースティンでオムライスセット。

食べ納めた〜。(札幌に出店してくれないかな)

そして新幹線でぴゅーんと福岡へ。ホテルにチェックインした後、とりあえずグループ企画展『YOU WANT SOME』が開催中のTAG STAへ。

Toyamegさんの作品とか、好きだな。

こちらはUrata Spancallさんの作品。

カフェコーナーは、先週末泊まったBUNSHODO HOTELのコーヒー屋さんの姉妹店でした。

目の覚める爽やかなエスプレッソ、美味。

通りすがりに良い感じのホテルも見つけつつ、さすがに疲れたので、またサムゲタン定食を食べて早々にホテルへ。ふう。

で、翌日、飛行機でぴゅーんと札幌へ。飛行機のお供は『自己啓発の罠 -AIに心を支配されないために-』

本土社のサイトから引用すると

私たちは自己啓発に夢中だ。自己啓発の文化は、古典、宗教、資本主義などから生まれたが、今日では人工知能、ソーシャルメディア、ビッグデータという新しいテクノロジーが自己啓発の意味を書き換えている。それは数千億規模の産業だが、私たちを決して幸せにしてくれない。むしろそのせいで私たちは落ち着きを失い、不安になり、自暴自棄になっている。本書は自己啓発がなぜこれほどまでに有害になったのかを分析し、自己啓発の罠から抜け出すための新しい自己の概念と社会変革がなぜ必要なのかを具体的に示す。

という一冊。

良い意味での自己啓発(学び的な)意欲は肯定しつつも、学ぶための時間や資源に格差が生じている社会で向上する術が自己責任に帰せられてしまうと、その根本的な原因となっている社会構造に目が向きづらくなる。

かつ、その行為が誰かを儲けさせている。

という話って、

先日読んだ、アンジェラ・マクロビー『フェミニズムとレジリエンスの政治 ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』とのリンクを感じつつ。

ちなみに自分が使っているSNSってTwitterだけなんですけど、自分のTLはあまり焦燥感を抱かせないようなTLなもので、結構良い意味で便利に使えている気がするのですが。

FBやインスタは、自分的には精神衛生上良くなさそう。いくら「人は人、自分は自分」という心持ちを徹底していても、あまりにも比較的で、ちょっとペース乱されそうでヤダな〜。

あ、そういえば、話が長崎の話に戻るのですが

帰宅後にこの記事を久しぶりに読み直しまして。初めて読んだときとは全然違う想像力をもって読むことができて、それだけでも長崎へ行った甲斐があったとしみじみ思いました。

自己啓発も、旅も、思想も、最終的には他者への共感力やそのための想像力を増やしていくことに結びつくものであってほしい。

そうすることで、初めて社会構造の歪みにも疑問を持てるし、それを変革しようという気持ちも起こるのでは。

と、本にもつなげて、滞在記終了です。書いた〜!

(編)

 

 

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