石原真衣『アイヌからみた北海道150年』
一人ひとりの声が、幅広いグラデーションの中でその人の色合いのままに掲載されている本書。ノルウェーの先住民族であるサーミ民族関連の政策のことなどを読むと、日本の遅れている感じがよくわかるなあ。
でも、こうやって「知る」こと以外に、和人として自分を考えたときのふるまいや、望ましいとるべき行動みたいなことを考えようとすると、ちょっと迷子になってしまう。この辺も、鏡になる他国の事例をもっと知りたい。
石原さんの研究活動は北大のサイトに載っていて、12月発売の現代思想も読みたいと思った次第。
お次は、ハン・ガン『すべての、白いものたちの』
『回復する人間』に続いて自分的三冊目のハン・ガン。
詩のように短い断片の余韻が積み重ねられていく中で、不意に胸を打つ一片に出会って涙が出る。
ワルシャワも、いつか訪れたい街の一つです。
(編)
 

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