先週のことになりますが、久しぶりに映画をハシゴ。

1本目はシアン・へダー監督『コーダ あいのうた』

年明けにこのインタビュー記事を読んで、観るものリストに入れていた作品。

ちょっと話は変わりますが、少し前に聞いていたポッドキャスト「Equal Too: Achieving Disability Equality」の中で、『ブレイキング・バッド』の息子役を演じたRJ・ミッテが話す回があって、履歴書に自身の障害のことは特に書かずにオーディションを受けに行ったエピソードが語られており。

そのときに「障害があるからといって、最初から障害者と設定されている役柄だけしか挑戦できないのはおかしい」みたいなことを話していて。要は映画が現実社会を反映するものであるなら、どんな登場人物であっても障害を持つ俳優にオーディションのチャンスはあるべきだし、現在世界には10億もの障害者がいるのに、映画で描かれる世界から障害者が排除されすぎではないか?と。

ホントそうだな!

そんなことを考えたりしていたので、『コーダ』のロッシー家の描かれ方は素敵だなと思ったし、何より優しさが沁みる物語で、アカデミー作品賞、助演男優賞、脚色賞の受賞も嬉しかったです。

続いて、ケネス・ブラナー監督『ベルファスト』

戦争・詩的想像力・倫理 -アイルランド内戦、核戦争、北アイルランド紛争、イラク戦争』を読んで以来、アイルランドや北アイルランドについての作品を少しずつ見てきた身としては、この映画も見逃せない。

過激な思想を持たない普通の人たちが、否応なく暴力に巻き込まれていく中で大切なものを奪われ、隣人と大きな括りの「敵」を、同化させてしまうのか、踏み止まるのか、一分一秒迫られる感じを今このタイミングで見ると、堪える…。

劇中のセリフにもあったけど、争いは「チンピラ」が始めて、その暴力が普通の人たちを飲み込んでいくことの理不尽さよ…。

それにしても

ジュディ・デンチとキアラン・ハインズ演じる祖父母が、本 当 に素晴らしかったです。

そしてバディ一家はベルファストを去るけれど、作品には人々の決断への敬意があふれていて、もう抱きしめたいような映画体験でした。

上の本で知った「hope and history rhyme」という言葉も、再び思い出しつつ。

「希望と歴史は一致する。」

今、平穏な日常や生命が脅かされている全ての人のために、「希望と歴史は一致する。」という言葉はある。

『ベルファスト』はアカデミーの脚本賞受賞。おめでとうございます〜

(編)

 

 

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