先日の「映画へと導く映画」ゲストだった濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』をキノで。

人は、本当は傷ついているのに、それを見ないよう自分の心に蓋をしてしまうときがあって、本作で西島秀俊演じる家福が「僕は正しく傷つくべきだった」と吐露するように、傷ついたときは「きちんと傷つくべきなのだ」というのが響いた。

そして、劇中劇の「ワーニャ伯父さん」と、その言葉が自分を飲み込みそうで、ワーニャを演じることから逃げざるを得なかった家福の姿に、2015年のプロジェクト・アイランド『アイランド -監獄島』(再演)を再観劇したときに考えていたことを思い出しました。(そのことについてのブログはこちら。

だからこそ、『ドライブ・マイ・カー』での「ワーニャ伯父さん」の本番で、最後ソーニャがワーニャに語る言葉がむちゃくちゃ迫ってきて、涙。

あの滞在先に泊まりながら、演劇祭のあのワーニャ伯父さんを観たい…。

ちなみに「映画へと導く映画」の感想ブログでも書きましたが、本作がハワード・ホークス監督『赤い河』のような「運動」といったことも意識して作られた、という点。

こう、鑑賞時に随所で、「ハッ!これは運動!!!」と心の中で突っ込んでしまったのだけど、そういう風に突っ込むようなものではない気もする。。

ということはさておき、その「映画へと導く映画」で来場者に配布された濱口監督オススメ作品リストの中の、ハワード・ホークス監督『リオ・ブラボー』も見ましたよ。

いやー、『赤い河』に引き続き、私はすっかりジョン・ウェインとウォルター・ブレナンのコンビが好きになりました。

↓こちらの動画冒頭のコンビね。

ウォルター・ブレナン、チャーミングで笑える…。

『リオ・ブラボー』とも出会えて良かった〜。おすすめリストの中から次は何を見ようかな。

(編)

 

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