今週は中国のSF作家・郝景芳(ハオ・ジンファン)短編集を読み進めて、読了。

アメリカのSF賞であるヒューゴー賞を受賞した「北京 折りたたみの都市」をはじめ、「社会格差や高齢化、エネルギー資源、医療問題、都市生活者のストレスなど、中国社会を映しだす全7篇」。

SFってあまり触れることがないのだけど、日中根を詰めて勉強した頭には奇想天外な展開がとても心地よく、今読むのにSFもいいものだなーと実感。

「北京 折りたたみの都市」は映画化もされるそうで、公開されたら見たいな。

これまでって、自分の場合はフェミニズムをはじめ社会問題や実際に起きた事件を扱う本を読もうと思うと、人文系を手に取ることが多かったのです。

が、最近読むようになった韓国文学は、そういう社会問題を真っ向から扱っているものが多く。(その読書体験を通して、では自分の暮らす社会ではどうだろう?みたいな思考の循環につながるところが海外のものを通す良さでもある。)

そうやって韓国文学に触れながら、日本のそういう文学も読んでみたいな〜と思っていたところに、ドンピシャで開催されていたのが

「北海道で起きた災害の記録を振り返るとともに、壮絶な被災の現実に向き合い、多彩な作品へと結実させてきた表現者たちの営為を紹介」する北海道立文学館の特別展『天災地変人禍に抗して 北海道の災害と文学』

↑良すぎて図録も買った。この図録は北海道の災害史の資料としても相当素晴らしいと思います。読みたい本もたくさん見つけました。

韓国文学で「セウォル号以後文学」と呼ばれるジャンルがあるように、日本にも「震災後文学」というのがあり、もしかしたら「コロナ・五輪後文学」もこれから出てくるのかも。

まずはその前に、これまでの災害文学だ!

あと展示は8/22(日)までです。おすすめ!

その帰りにギャラリー創で土岐美紗貴さんの個展も拝見。

お山の家の窓から日々うっとりしている、木々の葉や光の移ろいを凝縮したような作品で、もし今後お山じゃない場所に住むことになったら、美紗貴さんの作品を携えていけば大丈夫じゃないかと思った次第。

そのときはよろしくお願いします(心の声)。

こちらは8/1(日)まで。

数日前から読み始めたのは、ジェシカ・ブルーダー『ノマド 漂流する高齢労働者たち』。

映画を先に見ているので、風景などの想像をしやすいのが良い。

最近夜のお供は配信系より本が多めです。

(編)

 

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