昨夜のシアターZOOサロンでの、「映画」「ドイツ」「ファスビンダー」について語る会、の様子。

右が映画監督の早川渉さん、中央が★25日(火)からの公演『ブレーメンの自由』(作:ライナー・ヴェルダー・ファスビンダー)を控えた弦巻啓太さん
※宮田さん、お写真のご提供ありがとうございます!
1970年代から80年代にわたるニュー・ジャーマン・シネマの担い手の一人であったファスビンダー。
37歳で亡くなるまでの13年間で、なんと41本!の映画を制作。並行して演劇シーンでも、脚本家・演出家・俳優としてバリバリ活躍していたというのだからすごい。
人気も抜群で、当時のドイツの風雲児的存在だったそうな。
弦巻さんが持ってきていた『ファスビンダー、ファスビンダーを語る』という本の目次には、「俺の映画のテーマは依存」なんて言葉もありましたが、
「愛と依存」の関係は、以前拝見した彼の映画からも、確かに感じたことではあったのです。それは、弦巻さん曰く「陰惨で救いのない、愛に関する力関係」みたいなことで。
そういったことを含みつつ、例えば『ブレーメンの自由』では、既存の価値観と新しい価値観とが衝突する中で、「人は本当に自由を求めているのか?」という問いを投げかけてくる。
のだけど、
その表現手法が不思議というか、手法すら枠にはまっていないというか、「ええ?」って感じで今ひとつ掴めないのだなー。
なもので、ファスビンダーについてもっと知りたくなった方は、ぜひ『ブレーメンの自由』の★29日(土)14:00の回を見に行ってみてください。
終演後に、ファスビンダーの翻訳・研究を手掛ける渋谷哲也さんをお招きしてのトークがあります。
『ブレーメンの自由』は、
昨日いらしていた出演陣も話しておりましたが、「自分に引き寄せられない」面白さを持つ作品。

話自体は、ブレーメンの町で実際に起こった事件をファスビンダーが戯曲化したもので、
1831年に、15人の殺害、偽証、殺人未遂などの罪により公開処刑された女性、ゲーシェ・ゴットフリートが主人公です。
音楽は斎藤歩さんが担当していらっしゃるのですが、何だかアゲアゲな80年代の香り漂う曲もあるらしく。
これは全くもって、全体像が読めません。
ということで、私は初日に見に行ってこようと思います。
公演詳細・予約はこちらをどうぞ。
どんな感じなのかなー
※6/26追記:初日を見た感想は、こちら
(編)

 

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