先週末のこと、その2。
金曜日は、子供鉅人の『モータプール』を見るため東京へ。

BATIKの黒田育世さんが振付・出演するということで、早々と予約していた本公演。(東京公演は、残念ながら体調不良のため降板されておりましたが…)
20数名にもなる俳優さんやダンサーさんが四角く区切られた線上を行き交い、その上に家を立ち上げたかと思うと、次にはバレーボールのコートになりリズミカルな練習風景が。
全体のゆるやかな反復が、次第に大きなうねりになっていく様が圧巻でした。
そこはかとなく男性と女性の違いも感じたというか、日々剥がれ落ちては新しく生まれ変わる細胞のように、何かを脱ぎ捨てて違うところへ行くことを望んでしまう「女性」と、
脱ぎ捨てることをためらい、過ぎた時間も捨てきれない「男性」と。
最前列に座っていたので、線上を走る女性が起こす風や、遠くに投げかける声による空気の振動がダイレクトに伝わってきて、
「舞台って、こんなにも生命力にあふれたものだったのだなあ」としみじみ。これは、緩やかな関西弁だからこそ、より強く感じられたことかもしれません。
細かいところでは、四角い動きの中を一人斜めに横切っていくときの、意外なくらいの気持ち良さとか
古代の儀式で炸裂する、群舞シーンのパワフルさとか
ロウソクを消した息で吹き飛ばされて転がっていくときの、素早いんだけど若干変則的なリズムとか
唸りました。
いやー、ホントいいもの見ました。
子供鉅人は、ぜひ札幌にも来てほしいなー。
(編)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA