年末に購入したまま、ずっと読めていなかった平田オリザさんの『幕が上がる』を、本日一気に読了。

今、このタイミングで読めて良かった…
緊張感とか、「分からない。全然、分からない。」という焦燥感、
そして周りがつい求めがちな小さな型にはまった(あるいは等身大のふりをした)高校生らしさへの違和感。
「いじめも進学もクラブ活動も、私たちにとって、確かに大事な問題だけど、十七歳の私には、もっと大事なことが何かある。」という箇所に、何だかハッとしてしまいました。
「この舞台には『等身大の高校生』は一人も登場しない。たぶん、そんな人は、どこにもいないから。現実の世界にも、きっと、いや絶対、いないから。」
そう。そうでした。
そういう背筋の伸びるような想いのする部分もあれば、
いろいろな人との出会い、たくさんのお芝居や詩や本との出会いが、人を成長させていくという、心底共感できる部分もあったりで、読み終えたあとは付箋だらけ、かつマーカーの線だらけの状態に。
その他にも、舞台に関わる人だけが知ることのできる、すんばらしい一面が書かれていたりで、
オリザさんの、高校生の瑞々しい感性に対する優しい眼差しと演劇への愛があふれているなあ、と。
もう、これは激しくお勧め。
ここに書かれていたようなプロセスに触れると、作品に対して、真摯に謙虚に向き合う心持ちに自然となりますね。
この気持ちを忘れないようにしよう。
(編)

 

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