昨日、D&DEPARTMENT PROJECT SAPPORO by 3KGへ『MOKKO HOTEL ASAHIKAWA』を見に行った際に、いつもここで入手している北九州市の情報誌『雲のうえ』の最新号ももらってきたのです。

特集は『北九州市・未登録文化財』。平和公園の六代目、たばこ箱細工、と続いて、デコチャリ少年も登場するのですが、
そんな兄を恥ずかしく思う弟くん(むずかしい年頃)が、撮影中に「うるせぇ」と小さく言い放ったこともきちんと書きつつ、
最後の「全国デコトラ関係者の皆様、デコトラを愛してやまない青年が、まもなくそちらの世界へ参ります。律儀でかいがいしい青年です。少しシャイです。外野の分際ではございますが、彼をよろしくお願いします。」という結びに、
地下鉄の中で読んでいた私は、うっかり涙ぐんでしまって慌てました…
これ、書いている方は何歳ぐらいなのだろう。
年齢を重ねることで、こういう掛け値なしの温かい言葉が書けるようになるなら、それは何て素晴らしいことなんだ。
そんな想いでパトスに到着、東京タンバリンの『彼岸花』を観劇。
たまに言葉の端に顔を出す女性の嫌な感じを「いいねいいね」と思いながら眺めていたのですが、そういう細部は、最後のちょっとハッピーな物語に回収されてしまい、「あれー?」と。
何と言うか、そういう嫌な部分すら愛らしく見えてしまう大きな眼差しは、自分としては物足りないというか…まだ、そういう女性の痛い部分を「いたたたた」と思いながらも楽しみたいのだな。
でも、そういう大きな眼差しも、年齢を重ねることで生まれてくるものなのでしょうか。年齢とは関係ないか。
昨夜は何かをつかむ前に終わってしまったような気もしましたが、私たちの普段のちょっとしたやりとりなんて、そんなものですよね。
ふむ。
『雲のうえ』と『彼岸花』の、眼差し、についてでした。
(編)

 

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