先日、吉増剛造展『ノート君~’古石狩河口から書きはじめて』が開催中のテンポラリースペースへ行ってまいりました。
鈴木余位さんによる、昨年の吉増剛造展を題材にした8mm作品、素敵でした。テンポラリースペースという場と吉増さんの作品、そして鈴木さんの目…それらがかけ合わさって発火しているような、そんな雰囲気。
そして、中央に置かれた山のような吉増さんの草稿は、一枚一枚がコラージュ作品のような佇まいで。
じっくり堪能しつつ、中森さんとも久しぶりにお話。
吉増さんが、ブラックマントラから植物園〜伊藤義郎邸〜北大を歩いた写真を眺めながら、「札幌緑の運河エルムゾーンを守る会」のことも少し。
伊藤義郎邸の高層ビル開発のことはどうなったんだろう。この記事に詳しかったので、市のHPで用途地域見直しについて見てみたけど、よくわかりませんでした…
2014年の札幌国際芸術祭テーマが『都市と自然』なだけに、
「北大構内を流れるサクシコトニ川の水源ともなった湧泉のあった場所でもあり、かつ今も旧偕楽園跡に祀られている井頭龍神の小祠がこの伊藤邸の庭にも祀られているといいます。」(エルムゾーンを守る会リンク先より)
という場所の開発についても、考えるきっかけになればいいな。
テンポラリーではもう一つ、92年の展覧会『パらト-擦る/埋める/書く 岡部昌生+西雅秋+樋口雅山房』のパンフレットも頂きましたよ。

石狩から札幌へ達する一番古い街道である茨戸街道(元村街道ともいう)への、3人の作家の応答。
パンフレット冒頭、中森さんの文章に出てくる「札幌という都市が喪失しつづけてきた札幌の身体性」という言葉、興味深いです。
来年、自分もこの茨戸街道を歩いてみよう。
札幌という土地に対する考察の蓄積は、きっとまだまだあるでしょうし、それらを一つにまとめることができたら、とても面白そう。
ふむ。
それにしても、
全く別々のテーマで語られているものの中に、共通の言葉や考えを発見したときは、世界がつながったように感じるものですが、
中森さんとの会話でも、最近関心があったことと予期せぬところでリンクする言葉が出てきて、こうやってあらゆる事象はつながっているのだなあ、としみじみ。
次は誰のところへ行こうかな。
(編)

 

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