先週の日曜日に見てきた『演劇1演劇2』。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=557goCCYX2o[/youtube]
↑この予告編冒頭に出てくる「人間とは、演じる生き物である。」という言葉。
劇中で、オリザさんがそのことについて触れるとき、一緒に「自分というのはタマネギのようなものなんですよ」(←うろ覚え)と話すのですが、
タマネギに対して、「どこまでが皮でどこからが本当のタマネギ部分なのか?」なんて言って剥き続けても、結局は何もなくなってしまうのと同じで、
「本当の自分」なんてものはなく、あらゆる演じる自分(仮面)が何層にも重なっている、その総体が自分だ、と。
いろいろな人物に扮したポートレイトを制作なさっているアーティストの森村泰昌さん(札幌宮の森美術館で個展開催中)に、以前同じようなことを聞いたときも、「自分ってのは何か一つの核があるわけではなくて、何にでもなれる存在」とおっしゃっておりましたし。
タマネギ論は、自分が自分に持つ「輪郭のなさ」という意識にしっくりくるなあ、と。
かつ、他人に対しても常に抱いている「その時のその人」みたいな意識とも、しっくりくるのであります。
ちなみに、私はオリザさんのこの言葉を聞いたとき、シュレックのこのシーンを思い出しました。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=LO76yRO8HVE[/youtube]
「Onions have layers. Ogres have layers.」
そうか。シュレックも、こういうことを言いたかったのか。
ふむ。
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