続いて、パトスで見てきた、ごはんは第1回公演『ぷにぷに』。
ごはんは、は、知久貴大さん(劇団ELEMENTs)と内田佳音さん(ヒトリコト)を中心に、今年春から本格的に始動した演劇ユニットとのこと。
で『ぷにぷに』。
同じ登場人物を複数の役者が次々に演じ、誰が誰を演じているのかが会話ごとに変わっていくスタイルで、これはアイデンティティーがテーマの作品なのだろうか、と思いつつ。
特に人物設定も伝わってこない状態で演じる人が次々に変わっていくので、見ている側としては何の混乱も起きず、さらっと流せてしまうわけですが。
「人物像なんて、ない」ってところが狙いだったのなら、それは成功していた気も。
でもそれなら、中盤で、役者さんが素で自己紹介をするシーンの必要性を感じないような…
あれがもし、虚構の中に現実が突然現れることで観客を困惑させるためのものだったのなら、それまでにきちんと虚構の世界をつくる必要があるわけで。
あのさらっと流せる感じだと、それはちと厳しいかと。
あるいは、(ほぼ素のように見えましたけど)そんな自分たちのアイデンティティーすら、前半と同じように、他の誰とも違いなんてないさらっと流せるようなものですよ、という皮肉だったのかしら。アイデンティティーの比喩と思われる紙袋に入っていたのは、生卵ですし。(卵の割れるシーンは、ちょっと面白かった)
本作の「つかめなさ」、が、すなわち彼らの提示する「アイデンティティー」、ってことなのかもしれません。
あとは、パントマイム的な動きとか、同じ動き(←結構ユニーク)をするときの一枚の絵としての完成度とか、身体がぎこちなくてやや惜しい。
客席も、せっかく舞台前の方でいろいろしているのに、席と舞台が近過ぎて、2列目以降だと見えづらかったのが惜しい。
でも、パンフレットに書いてあった「新しい表現を追求」という意欲は伝わってまいりました。
その気持ちを大事に、いろいろ挑戦してほしいな。
今後に期待!
(編)

 

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