主にパフォーミング・アーツを専門とされるジャーナリストである岩城京子さんの『東京演劇現在形 -八人の新進作家たちとの対話-』を読んでいます。

出てくるのはPort Bの高山明さん、サンプル(←先日コンカリに来ていましたね)の松井周さん、チェルフィッチュの岡田利規さん、ハイバイの岩井秀人さん、イキウメの前川知大さん、ポツドールの三浦大輔さん、庭劇団ペニノのタニノクロウさん、五反田団の前田司郎さん(←以前北海道文化財団主催のトークに来ていましたね)。
聞き手の岩城さんの引き出しぶりが素晴らしく、それぞれの演劇スタイルの底にあるものや、自身の哲学がするすると語られていくのですが、それがもう「作品理解」を軽く超えて抜群に面白いのです。
個人的には、言葉って何だ?とか、自分って何だ?というあたりに触れる話に、より反応してしまいました。
しかもこの本の素晴らしい所は、インタビューが和英で掲載されているということ。「こういうことは、こうやって言えばいいのかー」と、これまた勉強になるのであります。
なもので、お勧めの一冊です。
それにしても、「見抜く」という行為は半端な姿勢じゃできないなあ、とポツドールの項でしみじみ思いました。
何かを見抜いたことなんて、きっと一度もないぜ、自分。
(編)

 

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