演劇ユニットイレブン☆ナインの『天国への会談』を見てまいりました。
結論から言うと、本当に素晴らしかったのです。
私が納谷さんのことを知ったのは2009年の舞台塾『ぐるぐる地獄』だったもので、そんなに数多く彼の作品を見たことがないのですが、
「笑いあり涙あり」がストンと入ってくる作品もあれば、ちょっとそこに抵抗を感じてしまう作品もあり、見に行く前に妙にモヤモヤ(抵抗を感じたときは帰りにもモヤモヤ)してしまうお方だったのでした。
で、今日。
最後照明が暗くなった瞬間、(再度舞台が明るくなる前に)我慢できずにわき起こった拍手が、もう全てを語っているのではないでしょうか。
で、
ここからは帰り道にぼやーんと、自分の中で「ああ、そうか」と思った部分なのですが
演じる側と見る側って、対等な関係だと思うのです。(どちらか一方に力があるって状態は、まあ、変な感じがします。)
ある意味昔からあるパターンであったり、泣いて笑って、みたいな真っ当?なお話の場合、見る側もテレビドラマや映画などで繰り返し目にしているなど、ある程度判断基準が豊富なわけで。
納谷さんが「おかんでも楽しめるものを」とおっしゃっているのは、言葉を変えると、「観客が誰でも対等な位置で楽しめるものを」ってことなのかなーと、今日思ったのであります。
でも、見慣れている形式だからこそ自然とジャッジも厳しくなると言うか、観客の豊富な判断基準にさらされるわけで、実は完成度のハードルが高い。
これを「わかりやすさ」って言っちゃうと、ちょっと違う気がするのです。
あと、見慣れていないものだから対等になれないってのも、違いますよね。その辺は力のある役者さんや演出の方は、きっと普通にクリアされているのだと思います。
で、
会場でもらったチラシには「古かろうが、ベタであろうが、これが、イレブン☆ナインの原点です、僕の原点です。」とあります。
古くても、ベタでも、良いものは良い。
今日の公演は、ベタをベタに感じさせない(←これすごく難しいことだと思います)一人一人の役者さんの高いスキルと、8年前の初演時の納谷さんの迷いのなさ、みたいなものがガシッと気持ちよく合体したのではないでしょうか。
かつそれを対等に受け取った観客の答えが、最後の拍手なのだと思うのであります。
と、ここまで書いて、しかしこの辺はいろいろな考えがあると思うので、いつか納谷さんにもじっくりお話を聞いてみたいなあ、と思いつつ。
明日は14:00からと18:00から。予約は上の劇団リンク先からどうぞ。
それにしても最後の腕時計の場所が…もう泣き笑いでございました。
(編)

 

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