それぞれハシゴした展示や公演を。

まずは「atelier UI group show vol.1」@上遠野徹自邸増築棟

上遠野いこいさんによるテープカッター。30数年以上前に「真鍮板を切り出してボルトナットで締め付けて作った」もの。格好良い…

自分的に伊賀さんの作品を久しぶりに見れて嬉しかったです。翼さんの関係線シリーズの進化形(上から3枚目)、この作品はWONDERINGでの展示にはなかったような?

会場にはいこいさんと志乃さんがいて、あれこれお話。最後の方は志乃さんと一典さんと自分の3人になったのですが、ひとしきり笑いました…。

お次は「真坂人形展示販売会」開催中のおじいちゃんといぬへ。

かわええ〜。私はイエティの子ども(写真1枚目の右)を購入しましたよ。

別の日には、展示→演劇公演のハシゴ。

まずはTO OV cafe / gallery で「小鳴雑貨店〜 十年振りに暖簾の下でお待ちしております 〜」。

手前側のガラス玉の照明が好きでした。ちなみにご飯を食べていたら菅原さんや進さんが次々に現れて、それぞれの過去のピンチ話に笑った…。

トオンで話しているときの、ガチャリとドアが開いてその話題の主が現れる率の高さ…!

お次はシアターZOOで、道産子男闘呼倶楽部 『きのう下田のハーバーライトで』。

作・演出をされた蓬莱竜太さんは、以前配信で『消えていくなら朝』や、モダンスイマーズの人形劇『しがらみ紋次郎』を見て好きだったもので、チラシにその名前を発見したことから、お初の道産子男闘呼倶楽部観劇となったのでした。

で、本作。ZOOの作品紹介ページから、少し長いのですが引用します。

仕事で下田のモーテルに宿泊している二人の男。
二人は人生を折り返し、50才を前にしている。かつて実演販売での妙技でテレビによく出演していた男と、その付き人兼マネージャーの男であった。
付き合いは大学時代から及ぶ。
今ではテレビに出ていたその男を覚えている人はいない。今は全国のスーパーやデパートを周り、何とか生活している。
付き人は何故自分の人生がこうなってしまったのかを夜な夜な考える。宿泊はいつも相部屋。酒を飲んでいる相手の顔を見ながら、いびきをかいてる彼の顔を見ながら、大学で彼と出会った時からを振り返り、人生の分岐点、修正すべき点を考えてしまう。
もう30年の付き合いだ。家族より長い。人生の大半は彼との記憶に埋め尽くされている。今から縁を切れるのか。裏切ることになるのか。相手はショックを受けるだろう。だけどこのままだと自分の人生は失敗だとはっきりと言える。
そしてきっと、もう遅い。
だから今日も過去に思いを馳せ、自分の人生、二人の人生を振り返ってしまう。
何でもない小さな夜も、越えるためには少し力が必要なのだ。
引き返せない、やり直せない人生をどう抗うのか、どう受け入れていくのか。
朝を笑顔で迎えるために毎夜繰り返される二人の小さな物語。

最後の最後までは「ああ、こういう関係性もあるよねえ」と思って観ていたのですけど、そこからまさかの「そんなところに話が行く?」というびっくり展開で、見知った関係性はまるで未知のものへと飛躍したのでした。

人間二人の感情的な結びつきというのは、まだまだ奥がある…としみじみせざるを得ないというか、あれは一体どういう境地なんだろう??

深い…。

(編)

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