帰ってきてからバタバタしていて書くのが遅くなりましたが、2月末に下北沢国際人形劇祭を全日程観るため東京に滞在しておりました。

(今年初開催で、次回は2026年開催予定とな。次回も絶対観たい!)

忘備録的にざざっと振り返り。

メイン会場はザ・スズナリ。地味にお初の劇場であります。

初日に観たのはTeatro Matita『犬の生活』(from スロヴェニア)

子犬がほしいと踊る手指のリズム感よ…。オブジェクトシアター、ループパフォーマンス的音楽、今への応答など、要素が多くて楽しかったです。いきなり大満足!

帰りにフェスティバルセンターに寄って、パトロネス・パスの特典引換&夜ご飯をいただきましたよ。

全公演観る身だったので、全演目のチケット代+寄付込みのパトロネス・パスを購入したのですが、特典の一つに「優先入場」がありまして。

事前に観劇回を指定する必要なし、整理券がなくても(早くに行かなくても)開場後すぐに入場できる特典のついていたことが、一番ありがたかったです。なぜかと言うと、寒かったから!!!とてもじゃないけど冒頭の写真のように屋外で待機するのは無理…(薄着の用意しかしてなかったし…)

で、二日目。

Darragh McLoughlin『STICKMAN(棒人間)』(fromアイルランド )

自分の身体のさまざまな場所に棒を立ててバランスをとる男、と、その状況を示す言葉がテンポ良く映し出されるテレビスクリーン。

という感じで始まって、「目に棒が刺さった人!」とスクリーンより先に状況を考えてみるも、ピッと映し出されたのは「投げ槍に失敗した人」。からの色男とかウケる…(観てない人には何のこっちゃかと思いますが)という愉快なイントロから、マニピュレーションに関するブラック味が増していくのが面白かったです。

最後は共演者?の棒が粉砕機にかけられて、ファーゴっぽい!ブラック〜。最高!

ちょうどSIPFのデイリージャーナル(こちらから全号PDFで読めます)に前日公演のマティヤ・ソルツェ作品に関するレビューが掲載されており、和氣光凛さんが書く「舞台からのコールに「No!」と言うこと」について興味深く読んだのですが、

本作もマニピュレーションに関する作品なだけに、観客にはテレビの指示に従わないという選択肢もあるはずで。観客がマニピュレーションされることを拒んだ場合、どんな展開を見せたのかな?と。

それも一つのあったであろう作品参加の形だと思うし、あれだけのアーティストだから「お約束」みたいなものに頼ってはいないんじゃないだろうか…と考えていたのですが、後日Darraghさんと話す機会があり。

もし観客が指示に従わないことを選択したらどうするか聞いたら、舞台上に来てからはいくつかの道順があって最終的にジョーが現れると。ただ、誰も舞台上に来ないパターンの道順はないそうで、これまでも必ず誰かは来ていたのだそうです。

Darraghさんとの会話を経て、マニピュレーションを頭から拒絶するのではなく、わかった上であえて飛び込んでみて、そこで起こる何かを目撃したいという人間の根源的な好奇心、みたいなことが頭に浮かび、拒絶よりもそっちの方が楽しいな。と思った次第。

あ、この日は公演の後、トラベルムジカとFekete Seretlek(フェケテ・セレトレク)のライブも楽しみました。

フェケテ・セレトレク、無茶苦茶格好良かったです。2/24に観た『Kar』のところでまた詳しく書こうと思いますが、彼らのライブ、本当に最高!

ということで、初日と二日目のことは一旦ここでおしまい。翌日に続きまーす。

※下北沢国際人形劇祭のブログはこちらにまとまっています。

(編)

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