読んだ本二冊。まずはメイ・フォン『中国「絶望」家族 「一人っ子政策」は中国をどう変えたか』

中国の農村への興味から読んだ梁鴻『中国はここにある 貧しき人々のむれ』や、ナンフ・ワン監督のドキュメンタリー『一人っ子の国(One Child Nation)』で衝撃を受けた一人っ子政策の実態に続いて、中国を知るための一冊を、と手に取った本書。

一人っ子政策の影響がかなり詳しく書かれていて、(自国内だけの影響にとどまらず、周辺国から貧しい若い女性が誘拐されて農村男性に売り飛ばされるとか…)

子どもが1人で両親&祖父母の面倒を見なければならず、その経済的精神的負担により子どもが自分のために生きられない状況や、国として福祉サービスの整備が遅れているために、たった1人の我が子を失ってしまった親に待ち受ける悲惨な老後など、ひいーと思いながら読みました…。

※2021年以降は3人まで認められているけど、子育てにお金がかかりすぎるせいか、出生率は改善されていないみたいです。

※ちなみに『中国はここにある〜』で触れた農村戸籍と都市戸籍問題も、2021年に常住人口300万~500万人の大都市の戸籍取得条件を緩和し、同300万人以下の都市の戸籍制限を撤廃している。

ノンフィクション系が続いているけど、韓国文学を通して韓国社会に触れるように、中国現代文学を通して中国社会にも触れてみたいと思いつつ、今ひとつ取っ掛かりが掴めないなー。

二冊目は三田三郎『鬼と踊る』。

ふっと笑える短歌。山田航さんによる解説も、なるほどーと思いながら読みました。

(編)

 

 

 

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