小泉明郎さんのプロメテウス三部作。
2019年のあいちトリエンナーレで体験した『縛られたプロメテウス』、2021年の『解放されたプロメテウス』(リモート参加のため自宅にてVR体験)ときて、世界演劇祭では3作目の『火を運ぶプロメテウス』を観るぞー!とやる気を出していたのですが、
間違って1作目の『縛られたプロメテウス』を買っていた私…。そして肝心の『火を運ぶプロメテウス』は、先週で終わっていたのでした。日本語じゃないとこおいう間違いをやってしまって、もう…。
しかし気を取り直して、『縛られたプロメテウス』を3年ぶりに2回目の体験。
で、2回目は
全く違う衝撃を伴って光景が飛び込んできて、震えました…。
「虚ろな眼差しで宙を眺めている群衆」に。
「現実と夢が重なり合う」様に。
「僕は心のなかで妻の手を握り返す」という言葉に同期したかのように、目の前の物言わぬ数人が手を前にそっと出す様に。
そして、前回は捉えきれなかったユートピアの裏にあるディストピアと、それに抗って繰り返される最後の言葉に。
この日の体験はデバイス的にはまた不運が重なったのだけど(VRパートは英語音声を頼んだのだけど、イヤホンから音が聴こえてこず、後半パートでは途中で自分の前のモニター電源が落ちてしまった)、それをものともしない強度のある作品で良かった…涙。
自分は観劇歴のある作品を再び観る、ということは滅多にないのだけど、『縛られたプロメテウス』は機会があったらまた体験してみたいかも。
『火を運ぶプロメテウス』も、リベンジする機会がありますように。
昨夜はとりあえず三部作の戯曲集を購入しました。
じっくり読むぞー。
※フランクフルト滞在のブログはこちらにまとまってます。
(編)
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