昨夜はウクライナからの、ローマン・グリゴリフ&イリヤ・ラズメイコ『CHORNOBYLDORFー考古学的オペラ』をBockenheimer Depotで。

人類がもたらした伝染病や気候変動などの一連の大災害を生き延び、終末後の定住の場所を廃墟となった原子力発電所に築いている子孫が、考古学的な儀式を通じて失われた文明を再現しようとする物語。

本作のプロデューサーへのインタビューを読むと、映像はチェルノブイリの立入禁止区域で撮影されたのかー。

(インタビュー中、作曲家と演出家の2人はキーウにいるけど同じ場所にはいないようにしていて、なぜかというとミサイルが落ちても片方が生き残れば上演を続けられるから、と。)

2時間の作品で、前半は結構(儀式なだけに)目の前で起こることがストイックだし、席選びもちょっと失敗した感があって少し疲れ気味だったのですが、

後半、「映画だとここであの生贄は本当に死んで、観客は騒然となるけど出口は開かず、閉じ込められた中で生き残りの儀式が始まるんだよな…」という妄想を誘う場面があり。

もちろんそうはならなかったけど、しょーもない想像が頭を占拠したせいか、若干元気復活。(←)

最後のアンダーグラウンド的な解放感と高揚感が、ヤバ格好良かったです。一緒に踊りたいくらいで、終演後は思わず「ウェーイ」と拍手。

ちなみに最後の映像に出てきた(観客から「ああ〜」って感じで笑いも起こっていた)眼鏡の男性は誰なんだろう?

★7/13追記:映像の男性、ブレジネフ氏でした。文脈がちょっとわからんなー

※フランクフルト滞在のブログはこちらにまとまってます。

(編)

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