昨日は2本。まずはサエボーグ『Super Farm』@Zoo Gesellschaftshaus
👩🏻🌾サエボーグの世界へようこそ!ここはラテックスでできた色とりどりのかわいらしい動物たちが農場で一緒に暮らしている場所だ。巨大な雌豚がかわいい子豚を産んだり、犬がおかしな災難に巻き込まれたり、巨大なウンチの城でフンコロガシが跳ね回ったりする。来場者は年齢に関係なくサエボーグが pic.twitter.com/lcLnUnUHT2
— 芸術公社|Theater Commons Tokyo (@ArtsCommonsT) July 2, 2023
初のバス&地下鉄だし、駅出てから迷うかもだし…と早めに出たのだけど、劇場は駅出て真横にありました。
ちなみに動物園駅は動物のイラスト入りでかわいい。
円山公園駅の床の動物イラストも好きだけど、フランクフルトぐらいあってもいいもんですね。
参加者も動物のヘッドピースを装着できて、スタッフさんお勧めのお母さん豚のお腹の下にもぐれるという子豚マスクをチョイスするか迷ったけど、フランクフルトビギナーでまだビビり気味なので羊に。
で、『Super Farm』。
ラテックス製のかわいい子豚が母豚から生まれてくると、そりゃーもう老若男女ニッコニコになるもので、自分の横にあった哺乳瓶を差し出すと、めちゃ勢いよく吸い付いてきて「あら〜」と思わず日本語。
そして、流れる「All You Need Is Love」がやたらと琴線に触れるというか、これを自分のホームである日本で体験するのと、自分の異物感を否応なく感じてしまう外国(特にアジア以外の国)で体験するのとでは、受容の仕方が全然違うのだろうなーと。
接する人たちは皆優しくて親切だけど、外にいるときはやはり常に身構えてしまうし、無遠慮な視線を投げかけてくる人もいる。
そういう日々の小さな蓄積で思った以上に自分が疲弊しているのか、フラットに受け入れてもらえているという感覚、守られているという感覚に、(涙腺がちょっと緩みそうになるほど)安心するんだなあ。
この感覚は、多数派でいられる日本にいると決して意識できないものだから、大事にしなければ。
で、本作に話戻り
途中から人間と家畜との関係にも触れていくので、(このことを考えると常にそうだけど)なかなかに複雑な思いで観ることになるのだけど、
例えば(確か)羊の毛を刈ったあとに起こった拍手は、豚の肉をいただいた後には起こらなかったのだけど、私はそこに対しても拍手する立場だなー。お肉も欠かせない栄養源になっているので。
あとお山暮らしで、自然界の食物連鎖を日々目の当たりにしていることで、自分の考え方も街中暮らしの頃に比べて少しずつ変わってきていると感じる…。
最後はフンコロガシの投げつけるフンにまみれて終了という、大層楽しい作品体験でありました。
フンコロガシ、
縦ノリ感というか、身体の自由自在な小刻み感がすごかった…。まさに踊るために生まれてきた存在…!
夜は、シュウ・ツェユー『The Zoo Hypothesis』レクチャーパフォーマンスをMousonturmで。
最初に紹介された、実験用ウサギの死体(ですよね?)を人形遣いが本物のように動かす映像と、本物の手のような質感を持つパーツを人形遣いが動かす様子(映像とのズレに見入った)が強烈に自分の中に残っているのですが
シュウ・ツェユーは同タイトルのビデオ・インスタレーションも同会場で展示していて、
🐘世界演劇祭2023のためにシュウ・ツェユーが制作したビデオインスタレーションでは、脚本家とパフォーマーが剥製師のスタジオで会話をしている。日本統治下の台湾における第二次世界大戦中の2つの歴史的な出来事を例に取り、 「身振り」 と 「恐怖」 の間の演出的な関係を探る。軍事作戦中に死亡した pic.twitter.com/YrwmZnu85V
— 芸術公社|Theater Commons Tokyo (@ArtsCommonsT) July 1, 2023
本作についてはビデオインスタレーションも見てから、改めてブログに書こうと思います。
ふいー
あ、生活についてはですね、
やっといろいろな勝手がわかってきて、フランクフルト到着5日目にして心の余裕が若干出てきたところです。
ランチとか
下の写真のパンはタンパク質豊富なライ麦のパンで、酸味のある味が新鮮。植物性タンパク質ありがたや〜。
朝は野菜メインで、あとヨーグルトと果物など。夜は軽くサンドな毎日で超ヘルシーな食生活な気がするけど、日本ではそんなに食べないハムなどの加工肉やチーズを毎日口にしているから、塩分は多めなのかなー。どんなもんでしょう。
あとホテルの長期滞在バージョンのシステムもだんだんわかってきて、
毎日の清掃時にビール、水、コーヒー豆、チョコレートが補充される通常ステイと違って、長期滞在だと清掃も週1なので、ドアの前に空き容器を出しておくと補充してもらえるのだけど、スタッフさんによって違いがあるところがヨーロッパっぽい。
昨日の人はチャイムを鳴らして声をかけてくれて、「チョコは?」「コーヒー豆はもっといる?」といろいろ追加でくれて、気前が良かったっす。
毎日この人がいい…。
※フランクフルト滞在のブログはこちらにまとまってます。
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