日曜日は、hitaruオペラプロジェクト『フィガロの結婚』へ。

地味にhitaruでの初オペラ鑑賞です。やっとこさ!

ということで

あらすじは事前にチェックしつつ、開場中に当日パンフに掲載されていた解説と演出プランを熟読。(めちゃためになる内容!)

倉岡陽都美さんによる伯爵夫人のアリア、聴き入ったなあ。

倉岡さんは、2019年の「G.Chiaro presents ドラマティックコンサートvol.3 〜行け、黄金の翼にのって〜」のトスカの接吻でも、トスカの打ちひしがれる心情を歌い上げる、その歌声にうっとりしたことを思い出しました。

悲しさや苦悩が歌になると、意味がわからなくても深い部分に入ってくる不思議。

4幕になると舞台の奥行も存分に感じられる美術で、雪の降る中、ポプラが月光で白く浮かび上がる光景の美しさがもうもう、あの眺めだけで結構至福。

(演出プランの記述によると)通常はカットされることが多いらしいバジリーオのアリアも、ロバのマントの歌詞が深い…。

そして、まさにラストを迎えようと幕がまた上がる直前に、この作品が持つ不穏な力を感じてハッとしたのでした。

最後に伯爵夫人が抱き合っていたの誰!と思ったら、あとから相手がケルビーノだったと教えていただき、それがわかると前半の味わいもさらに倍増。なんとドラマな未来…。

しかも月があんなに大きく迫ってきたら、そりゃもう狂乱としか!最後に静かに狂気を出してくる大人の味わい、良いな〜。

最後のわからなかった謎がわかって倍増するドラマ性も、狂気も、総合するとじわじわ格好良くて帰宅後に悶えた次第。

大満足のhitaruオペラデビューでありました!

(編)

 

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