前回に引き続き、あと今週見たものは

Lincoln Center Theater『Marys Seacole

(全編は上のリンク先から登録すると無料で見れます。7/4までの配信)

2018年に上演された『Fairview』で2019年ピュリッツァー賞戯曲部門を受賞したJackie Sibblies Druryが、その次に発表した作品。(初演2019年)

Mary Seacoleは実在の人物で、ジャマイカ出身の看護師。スコットランド人の父とジャマイカ人の母を持ち、クリミア戦争で自身の看護経験を生かそうと単身赴くも、ナイチンゲールが率いる看護師チームへの参加は拒否されたそうな。

で、本作はMary Seacoleの子ども時代からクリミア戦争、さらには本人没後の現代における看護やシッター等の現場を行き来しながら、さまざまな時代の「ケアする女性」=さまざまなMary Seacoleを描くことで、女性が担ったり背負わされたり立ち向かったり獲得してきたりしたものについて考察するような作品。

(なので、タイトルもMarys と複数形になっている)

先日読んだほやほやの「マザリング」という言葉が出てきて、ちょっと嬉しい。

これも英語字幕がちょっと追っつかなくて、深いところまで捉えきれなかったのだけど、初演時の作品紹介ページに掲載されていた、Jackie Sibblies Druryと学者の方の対談などを読みながら、いろいろ後追いした次第。対談、興味深かったな〜。

『Fairview』もちょっと読んでみたいなあと思いつつ。

Lincoln Center Theaterの作品を見るのは、『The Royal』に続いて2つ目。7/4からは『Private Reels』という作品の配信が始まるみたいで、これも見たーい。

(編)

 

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