National Theatre Live『戦火の馬』@札幌シネマフロンティア。
9時〜の1日1回上映でお山住まいにはハードルが高かったけど、エイヤーと早起きして行った甲斐があり過ぎた…。
上映時間の3時間のうち、合間に休憩15分とドキュメンタリーが15分くらいあって、ドキュメンタリーでは作家と演出家へのインタビューや、人形操演、美術、照明等スタッフへのインタビューなどもあり、これがまた興味深かったです。
人形についてはこちら↓も。
作家からは原作が馬の視点で一人称で書かれている理由や、この演劇作品がフランスやドイツベルリンで上演されたことの意義が語られ、原作も読んでみたいと思いつつ。
馬(人形)の演技は本当に素晴らしかったです。
いつか、ツアーでも本拠地でも、実際の舞台を観劇してみたいな。
3/11(木)までの上映なので、ぜひ〜。
続いて、
University of Michigan’s University Musical Society『Some Old Black Man』
久しぶりに英語圏の演劇配信も。
アメリカ南部のミシシッピ州Greenwaldに生まれ育ったアフリカ系アメリカ人親子の話。息子はNYで大学教授として文学を教え、ピアニストの白人の妻をもち、大学に通う子どもが一人。父親は、妻に先立たれてから一人暮らししていた家で倒れているところを発見され、息子の家に引っ越してきた、その翌日の朝のシーンから始まります。
父と息子の軋轢は息子が白人女性と結婚したことでより複雑になり、息子夫妻がGreenwaldの実家に訪れた際、母親が出した手料理のいくつかを息子の妻が食べられなかったエピソードが引き金となって、白人(妻)が家族を疎遠にした、という思いを父親は持ち続けることに。
自身が子どものときに黒人に対するリンチを目の当たりにし、学業や仕事の機会をことごとく奪われながら必死に生きてきた父親世代の苦悩と、さまざまな権利を取り戻して人種が足枷とならない時代に生きているように見えながら、実際はそんなことはない息子世代の苦悩。
が口論としてお互いにぶつけられながら、決定的だった誤解が最後に溶ける瞬間に泣けた…。
で、直後にいきなり父親の態度が息子に歩み寄る感じになるのは「えーそんな豹変?」と思ったけど、まあ、頑固さは実は変わらずだったので、あれはチャーミングとも言える。
上のリンク先から登録すると、無料で見ることができます。3/12までの配信です。
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