札幌演劇シーズン 2019-冬参加作品、yhs『白浪っ!』を見てきました。

本作は韓国公演の資金をクラウドファンディングで募っており、大所帯での海外公演はぜひ支援したいなーと思って寄付したこともあって、再演時は見に行こうと楽しみにしていたのでした。
yhsの長編を見るのは2016年の『しんじゃうおへや』以来です。地味に久しぶり。
私は歌舞伎を見たことがないので、あまりその辺の世界観を共有できないのだけど、なんだろう、自分にとってこの作品はとても「程よい」作品で、その程よさが魅力的でした。
例えるなら、新顔も交えつつ、要所は20年前のオープン時から変わらぬシェフとフロアスタッフがきちんと目配りしているレストランで食事するような、程よさ。
そんなお店の、周年記念メニューを味わったような感覚です。
とは言え。
やっぱり私は、yhsの作品は、いろんな社会的なトピックに対する「答えの出なさ」を描いたものが好きだなあ。『しんじゃうおへや』然り、『ラッキー・アンハッピー』然り。
答えの出ない葛藤や迷いにぶつかりながらも、コミカルに、ライトに。そして、考え続ける。
みたいな作品。
それって、まさに現実の私たちの姿勢として示唆的でもあるなと。何より、yhsには、それを舞台上で存分に表現できるプレイヤーが揃っていますしね。
プレイヤーといえば、櫻井保一さんは空虚な役柄の時のハマり具合が本当に恐ろしいのだけど、今回みたいに誠実でいようと(不器用に)一生懸命になる役柄の時はまたそれがハマるという、その本当の姿はこれいかに。
そんな感じで
『白浪っ!』の魅力を感じながらも、つい「こおいう作品を見たいなあ」と好き勝手書いてしまいましたが、本作の演劇的な魅力についてはゲキカンで余すところなく皆さん語られているので、ぜひそちらをご覧いただければと思います。
そういえば、クラウドファンディングのことを書いて、リターンとして来ていた韓国公演の動画のことを思い出しました。メールから探し出して見なければ…!
(編)

 

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