ものすごい強風の台風に続いて、夜中にやってきた地震、からの停電
は、私の住んでるところが早めに電気も通信も復旧したことと、ちょうど前日に買いだめしていたこともあって、私自身は特別不便な思いをすることもなく過ごしておりました。
一点だけ、翌朝は電動ミルが使えず、朝の儀礼的な自分のコーヒーを飲めなかったことは、小さなストレスだったけど。「朝に自分の好きなコーヒーを飲む」ということが、割と自分の中で「日常」を象徴する行為だったのだなあと実感。
あとは
土日に行くつもりだったTOBIU CAMP&温泉も、教文短編演劇祭も中止になってしまって、宙ぶらりんの気分を味わっています。
せっかくだから家でのんびり本を読みつつ、それだけじゃどうにも体がなまるので、ちょっくら事務所へ。
特に急を要するわけでもないのだけど、なぜか事務所のレイアウトを変更する作業を今したり。(左から柴田さん、たまたま通りかかったエクストラクト暢孝さん、隆介さん)
「することがある」ってのは、精神衛生上良い。あと人と話すこと。
週明けに予定していた飲み会も「メニューが限られていることと、余震が気がかりなので」ということで延期になっちゃったけど、本当は限られたメニューでも全然いいし、余震があっても人と一緒に怖がることができるなら、それでいいんだけどな。
(どこにいたって余震からは逃げられないし…)
で、余震があっても「家より耐震性がありそうだし人がいる」という理由もあって、土曜日の夜はシアターキノで映画を見たりしてました。
『判決、ふたつの希望』(原題は「THE INSULT」=侮辱)
これ、すごく良かったです。
歴史という名で立ち現れる複雑な憎しみの連鎖を、ほんの僅かかもしれないけど、ほぐす術を与えてくれる知性こそが希望なのだなー、と。
でも、知性100%の人なんておらず、誰もが愚かさを持ち合わせてて、
だからこそ、人は人を赦せるのでしょうね。
帰り道の街中は、6日や7日に写真で見ていた暗い街中とは違って、飲食店も割と開いていたのでちょっと安心。住んでいる人はもちろんだけど、外国人旅行者は言葉もわからないからホント大変ですね…。
一週間くらいは大きい揺れを警戒した方がいいと新聞に書いていたので、額装された大きめの絵だけ壁から外して床置きにしてますけど、部屋の中でぽっかりと空いた白壁にまた宙ぶらりん感。
この「宙ぶらりん感」ってのは何なんだろう。何かに対して、今不安定なんだなあ。
停電が命に直結したり、生業に直結したりする人たちのことを思うと、台風被害で未だ停電中のところがある大阪も含めて、もう本当に早く完全復旧しますように、明日からも電気が足りないなんてことになりませんように、と願うばかりです。
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