最後は紅櫻公園アートアニュアル2018へ。
紅櫻公園、場所そのものを全然知らなかったけど
当時まだ人間のものというより熊や鹿のものだった「紅桜公園」が開墾されたのは、明治中頃。北陸から入植してきた園主たちによって拓かれたこの地は、二代目園主に受け継がれ、金沢の兼六園をモデルに数十年かけて現在の「紅桜公園」が造られました。(Travel.jpの旅行ガイドより)
へ〜。
とりあえず私は公式サイトの徒歩アクセスを片手に向かったのですが、自衛隊前からの①〜⑤は、普通に精進川緑地を直進する方がわかりやすいし早い、ということが帰りにわかった次第。精進川緑地コースだと徒歩15分くらいかな。
で、17時頃到着。
園内に作品が設置されているとのことで、入園受付で渡されるマップ片手にいざ。
↑Kugenuma《垣間みえる糸口》
一番好きだった高石晃《Bend》↓
この後のアーティスト・トークで「浜辺で指で砂に絵を描くことの延長として、この作品がある。だから自分としては、これは絵画」とおっしゃってて、それも面白かったなあ。
ずっと「大きな穴を開けたい」と思いつつ、他の場所では許可が下りず見送られていたプランが、ようやく紅櫻公園で実現したそうです。
隣の敷地には、掘った土と思われる山ができていました。
本作の横には雪見大灯篭があったり、観音像↓が祀られていたり
(『北海道ファンマガジン』の特集記事によると、この洞は防空壕跡と言われているそうな。へ〜)
穴の底には降りられないようになっていたけど、
実際にこの階段を歩いて底に立つことで、「Bend(曲げる、歪み、みたいな)」を身体的に味わえたのだろうなーと思うと、やっぱり底に立ってみたかったなあ。
それにしても、私有地だからこういうプランも実現できることを思うと、今回みたいな複数作家じゃなく、一人の作家によるドカーーーーンとインパクトのある1点を見てみたい気持ちも。そちらの方が、夢がある気が。
あと園内には数々の銘石が設置されておりますが、自分的ピックアップは開拓資料館の前にあった「開拓記念碑 守神 仁王石」という巨石。
仁王石。
その横にあった、水滴で穿たれたっぽい穴がたくさんの、この石もいい感じ。普通な石の扱いだけど。
18時からはアーティスト・トーク。
26年ぶりの作品発表となった中島洋さんが、来年もぜひこの池で作品を制作したいと話していて、
どこか一つの場を手がかりに自然界や物質の性質、土地の記憶などを読み込んでいく面白さとか、そこから自分の表現として想像力をジャンプさせることの面白さは、(特に後者は)日常生活でなかなか与えられる機会のないギフトのようなものだなあと思いつつ。
「ずっと続けたい」と思う気持ち、すごくわかるなー。
鑑賞者も、一つの作品をきっかけに、その人なりの上記の面白さを追体験するのでしょうね。
そういえば、前者は特に造形芸術ならではの面白さかも。舞台芸術を鑑賞した時に、あまり前者のような面白さを体験することはないもんな。
あ、でも、その土地で滞在制作するようなタイプの作品で野外で上演されるものは、同じ感じなのかな?土地の記憶とか。
ということはさておき
紅櫻公園アートアニュアル2018は9/15まで。
次行くときは、真駒内公園の方から歩いてみたい。
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