木曜日は夕方に、のと里山空港からピューンと羽田に到着。今回のお宿は、横浜の若葉町に7月末にオープンしたウォーフイン。
この日の宿泊客は自分、先日まで1階のスペースで上演されてた作品に出演されてたイギリス拠点の伊川さん、もう一人はKAATで上演中の作品に出演中の、台湾から来たポンポン。
金曜土曜は1階で「清水宏の若葉町コメディシアター 〜 若葉町はここだ!」もあるし、来て早々にウォーフイン、ポイント高い!
と思ったら、若葉町ウォーフのオーナーは黒テント創立メンバーの佐藤信さんなのですね。演劇人による宿・スタジオ・劇場の複合施設なのかー。
滞在制作できるこういった施設はいくつか知っているけど、それらは滞在対象者が美術・音楽・舞台関係者に限られていたので、ウォーフインのように誰もが泊まれるゲストハウス併設というのは自分的に初であります。TPAMの時とか、ここに泊まったら楽しそう。
そして翌日。
お目当のヨコハマトリエンナーレ。まずは横浜美術館へ。
開館と同時に到着したので、2時間コースのワエル・シャウキー「十字軍芝居」から鑑賞。
アラブの視点から見た十字軍。これはもう、アンリ・ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生』、フェルナン・ブローデル『地中海』あたりをもう一度読み直したい。(自分のための読書リンク)
いきなり2時間この作品世界に没入したので、この後の美術館展示になかなかチューニングを合わせられず、ちょっと苦戦。
ものすごい時間を超えてくるケイティ・パターソンの《化石のネックレス》とか
「ケイティ・パターソンは、ビーズの連なりが円環を描くように、古代において生物が発生した時期(太古代のストロマトライト)と現在(鹿、馬、カバなど)とを結び合わせる」という説明にウットリ。
アン・サマットの《酋長シリーズ》とかも、スッと好きだな。
(上の写真とは違う作品ですけど)寄って見ると、ちゃんと日用品なのが驚き。フォークとか。
あとは、AIR CAMP 2017 in 陸前高田での時間に立ち返る、瀬尾夏美さんの作品とか、
「この土地は何度も何度も波に洗われてきたんだからね」という言葉は、AIR CAMPの始まる空き時間に足を運んだ展望台からの風景
を思い起こすと、よくわかるのです。地面からたかだか160〜180cmの目の高さで生きる私たちが捉えられる地形なんて、恐ろしく小さくて狭くて短い。
その、小さくて狭い「風景」に、垂直の想像力が働いた作品が、日本郵船歴史博物館で見た『船、山にのぼる』。これ、良かったなあ。
お次はBankART。
ここでは公開制作中の関川航平さんからいろいろお話を聞けて、とても楽しかったです。
「弱いもの」への興味とか、考えの翻訳ツールとか、言葉が飛んだ感覚とか。今度パフォーマンスも見てみたい。
あとは、藤井光さんの作品とか。
「全ての人に潜む暴力的な(差別的な)眼差しが顔を出すとき」について、ボヤーンと考えつつ。
本作品のタイトルは『日本人を演じる』だけど、もともと人は演じる生き物だと考えると…とか、ちょっとまだ頭の中まとまってない。
けど、ここから深掘りしていきたい作品でした。
帰りは野毛を歩きながら宿へ。
1階スペースで「清水宏の若葉町コメディシアター 〜 若葉町はここだ!」を見て、上にあがって同じく観劇していた伊川さんとストーリーテリングについてしばし雑談。
そこから他の宿泊客も交えて、なんだかいろいろお話が展開。先日読んだ本に出てきた「船津胎内樹型」のことを教えてあげたり、その人の実家がある埼玉県春日部周辺のディープな歴史を聞いたりと、楽しかったです。
あとはー
今日1日、のんびりヨコトリの残りと黄金町バザールを見て、札幌に帰りまーす。
明日からの仕事の量を考えると、お腹がギュッてなりますが…
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