久しぶりに本のことを。
この2冊はだいぶ前に読み終えたのだけど、どちらも自分的必読書。
『移ろう中東、変わる日本 2012-2015』と『シャルリとは誰か?人種差別と没落する西欧』
著者のお二人は、パリ同時テロをきっかけに読んだ本から辿り着いた人たちですが、「知性とはこういうものか」と実感できる語り口。
セットで読むことをお勧めします。
次、『チェルノブイリの祈り』
ようやく。ただただ受け入れるしかない、小さな一人ひとりの物語。「祈り」という言葉に納得。
次、『北海道・緑の環境史』
樹木に焦点を当てて語られる開拓史は、とても新鮮。まだ途中なのですけど、大層面白い一冊。
樹木つながりで、『にれの町』
これはハルニレプロジェクトの笠さんから教えてもらった絵本。札幌住まいの人はぐっとくるんじゃないかしら。
次、『地域アート 美学/制度/日本』
サラサラッと読んだのだけど、中で紹介されている本にも目を通してから、もう一度しっかり読みたい一冊。
次、『触楽入門』
「触覚は自分と世界をつなぐ感覚」で、視覚や聴覚など他の感覚も、全て触覚につながっていくみたいなところに納得。
自分は肌感覚をとても信頼しているのだけど、最近見事にそれが外れる出来事があったんだよなー。うーん。
次、『あなたを選んでくれるもの』
ミランダ・ジュライ、作品に初めて触れました。(映画もまだ見たことない)
『あなたを〜』は、フリーペーパーに売買広告を出す人々を訪ねて話を聞いた、そのなんてことのない会話と彼女の言葉で綴られていて、「彼女の生の過剰さは、想像力を働かせる余白も、物語をこしらえる余地もなかった」みたいな一文なんか、ハッとしたなあ。
「ものを書くための穴ぐら」も、自分の環境と照らし合わせて、そうそう、みたいな。
次、『紋切型社会 -言葉で固まる現代を解きほぐす』
うっかり読み流しそうな言い回しに対して鋭角で入る、解像度の高いツッコミの数々。面白かったなあ。
安易な言い回しをしていた自分の原稿を直したくなりました。(でもまだ他の言い方を思いついてない)
次、『歩こう!札幌の地形と地質』
これは図書館から借りたのだけど、手元に置いておきたいので、とりあえず定価で買えそうなところから注文中。在庫あるのかな?
次、今日読み終えた『セカイ系とは何か』
何事も、流れを知ることって本当に楽しい。ここからさらに突っ込んでいきたいキーワードとしては、
・相互補完
・マンガ、アニメ、ゲーム、映画、演劇…などなど、「ジャンルの特性」について
・作品受容態度の変遷
・揺り戻し
・キャラクター
かな。自分メモでした。
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