ドリアン助川さんのブログで紹介されていた一冊。
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隔離の記憶 ハンセン病と いのちと 希望と
著者の高木智子さんは新聞記者。先日読んだ『時代の正体』といい、新聞記者の方、良い仕事しているなあ。
どの章も素晴らしいけれど、特に
第6章『津軽の春、てっちゃんの詩』では
「いのちひとつで生きている」「本当にうれしいときは、悲しいねえ」
という言葉に心射抜かれ、
第9章『トップランナーたち』や第10章『いざ、中国へ』では
読んでて思わず「ヤバイな…」という言葉がもれたくらい、いろいろな感情のないまぜ具合と、そこを超えていく力強さが本当に半端ない。
で、
「敵わないなあ」
と、思いました。
自分的には、自然と沸き起こったこの気持ちがとても大事で。
多分これからは、障がいを持つ人やなんらかの病気で苦しむ人を前にしたときに、同情や親切心からではなく、「敬意」から、関わりを持つことができそうな気がする。
本作に触れて、自分なりの心の寄せ方を発見できて、すごく良かったです。
こういうのを読むと、未来に備えている感じ、するなあ。
おすすめの一冊であります。
(編)
 

 

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