昨日読んだ、國分功一郎さんの「パリのデモから考える」という文章。
”デモにおいては、普段、市民とか国民とか呼ばれている人たちが、単なる群衆として現れる”ってところとか、
“パリのあの群衆を見ていると、「こんなものがよくふだん統制されているな」とある種の感慨を覚えるのだ。「こんなもの」がふだんは学校に行ったり、会社に行ったりしている。それは一種の奇跡であって、奇跡が日常的に行われている”ってところとか、
興味深く拝読。
奇跡が日常的に行われているって、いいな。
このことに対して、もっと自覚的になんないとな、と思いつつ。
で、
「群衆」と聞いて、写真家・藤倉翼さんの「関係線」シリーズを思い出したのです。
これ、群衆の興味関心を可視化する試みで、
その場に集まった人たちは同じことに集中していそうだけど、実はめっちゃどうでもいい方向に関心がズレてる人とかを見つけられたりして、そういう人の存在が何かこの作品を面白くしているなーと。
今日なんかも、デモの集合場所でピクニックを企画しているグループもあって、
大通西3丁目の様子をビルの上から収めたとしたら、この関係線はなかなかにユニークになりそうじゃないか…
(というか、ユニークにするべく、いろんな人が好きに集ってほしい。その光景を撮って関係線シリーズにしてくれたとしたら、それ絶対買う。)
翼さんの関係線シリーズを見ていると、カメラの目だから発見できることの多さを実感するので、今日撮りに来てくれたらいいのになー。(←勝手)
で、あとから「あ、意外とこんな遠くの人もここを見てるわ」とか「この中途半端な位置にいる人の迷いが窺われる(←これ多分自分)」とか盛り上がりたい。
あーその(妄想上の)作品、ほしいなあああああ
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