ただいまギャラリー門馬で開催中の『GALLERY MONMA in NEW YORK
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今年3月にNYで開催されたアートフェア”New CIty Art Fair 2015″に、ギャラリー門馬から参加した写真家、竹本英樹さん藤倉翼さんの報告展を兼ねた展示。
1階はそれぞれの作品展示、2階が報告展示、という構成でした。
竹本さんの「INNNER VOICE」という10枚組の作品が展示してあって、これが実際にプリントを見るとすこぶる良い。
手持ちのzineやウェブで見るのと、全然違ったなー。
竹本さんの作品って、わりとラフな雰囲気でしか見たことがなかったのだけど、今回はマット(作品と額縁の間にある台紙)のある額装で、その奥行きがまた作品世界にマッチしておりました。
「INNER VOICE」はぜひ見てほしい。
翼さんは、ネオンサインシリーズを和紙にプリントしたものを展示。
ご本人が在廊していたので、つるつるの紙に印刷したものも見せてもらったのですが、同じ写真の紙違いを見ると結構楽しい。
グリコのお兄さんは、和紙印刷の方が表情が柔和に見えたりして、紙によって性格まで違って見えることを発見しました。
そして、今取り掛かっている新しいシリーズのことも教えてもらったのですが、これがどちらもすごく良い。
そのうちのひとつは「関係線」というシリーズで、こちらは彼のサイトに掲載されています。
同じ時間、同じ場所に集まった人々の、興味や想いの交差をテープで可視化したシリーズで、「僕は昔からこういうことを言っていたのになかなか伝わらなくて、じゃあ可視化しちゃえと思った」と翼さん。
これを見て私も、「翼さん、こんな風に世界を見ていたんだ!」とようやくストンと入ってきた次第です。
その場でiphoneで見せてもらったのだけど、車椅子マラソンの作品がツボで、思わず購入予約。引越し後になるけど、プリント&額装してもらうことに。
真面目なシーンでも真面目になりきれない人間のおかしさというか、「どんなことでも捉え方の度合いは個々人で濃淡がある」ということを再認識。
その濃淡こそが人間の愛らしさなんだよな。彼の言葉の中で出てきた「群衆のおかしみ」とは、まさに。
関係線シリーズは、集団は本来均質にはなり得ない、ということが伝わってくるシリーズで、これはぜひ多くの人に見てほしいですねえ。展示の機会が巡ってくるといいのだけどな。
話それましたが、そういったことをご本人と話すのも含めて、ぜひ『GALLERY MONMA in NEW YORK』に足を運んでいただければと。
竹本さんのINNER VOICEもお見逃しなく!
本展は6/14(日)まで。
ぜひ〜
(編)
 
 

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