木曜日は劇団fireworks『あした あの子に会いにいく』を見にサンピアザ劇場へ。
通常の客席ではなく、舞台の裏側のこじんまりとした仮設スペースで観劇。
すぐ目の前にあるスクリーンの向こう側には、舞台と奥に客席が広がっているので、いつそのスペースを使うのかな?と楽しみにしつつ。
私は劇団fireworksは初見なので、いつもこういった作風なのかはわからないのですけど、OHPを使った素朴な背景とバンドによる生演奏、それに乗って語られる音楽のような台詞で、愛らしいMV的世界に好感を持ちました。
ちょうど今視覚文化に関する本を読んでいて、「視覚効果の作り込みや装置の扱いに長けたPV」、「芸術的な映画で好まれる、ゆるやかに持続する時間や物語の緻密な構成」という言葉に「ほほう」となっていたところで、
札幌の劇団ではあまり見かけない「視覚効果の作り込み」(彼らの場合はまだまだ初歩的だけれど)に面白さを見出している劇団なのかなと思ったからです。
実際、物語はとてもシンプル。離れたところに暮らす幼馴染みに会うために、ひたすら走る、というだけのお話です。
個人的には、親子のエピソードなどは省いて、ひたすら走るだけの作品だったとしても
もっともっともーーーーーーーーっと視覚的な仕掛けを用意して、どこかで舞台と客席をばーんと持ってきて、みたいな作品だったなら、
動画に慣れ親しんだ人たちに、舞台ならではの三次元な体験をもたらすことができて面白かったんじゃないかなーと。
ちなみに先日見たRED KING CRABは、この流れで行くと物語重視派でしょうか。(彼らも、まだまだ初歩的だけれど)
私はどちらのスタイルも好きです。
ちなみに『あした あの子に会いにいく』は、最後の最後に舞台と客席が登場したのですが、私がいた席からは板が邪魔で右側がよく見えず、肝心のいい場面のほとんどが見えませんでした。
(前の席の人はまるきり見えなかったと思う)
あれは勿体ないなー。
詰めが甘い!
(編)

 

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