劇団アトリエ『愛と宗教』をBLOCHで。
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(略)
今まで、愛というものについて、 いろんな人がいろんなことを語ってきた。
愛で人を救うこともあれば、 愛で人を殺すことだってある。
あなたのいう「愛」とは、 いったいどういう意味なのでしょう。
もしかしたら、あなたの愛は、自分の身を破滅させる、 危険な宗教かもしれません。
(作品紹介より)
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誘拐犯と誘拐された女が愛し合うようになる、というお話を軸に、それとは全く関係のない(けど、何らかを指し示していると思われる)シーンの断片を挿入しながら進んでいく本作。
いろいろな作り方を果敢に試す彼らの姿勢は、とてもいいなと思いつつ。
劇中、まめに位置や向きを変えていた直方体フレームは、最後の方ではそれぞれにとっての自意識を表しているように思えたけど、それ以外のシーンではあまり有効に機能していなかった気も。
直方体フレームはどうしても既視感が伴うので、役割(意味?)がどんどん変化していく、その見せ方にもう一工夫ほしいところです。
内容としては、今ちょうど「メロドラマ」に関する考察を読み始めたところだったので、自分にとってはその結びつきで、誇張された男女の愛情関係に触れられるタイムリーな作品で。
なのだけど、
「愛って○○でしょう!」という台詞(=つくり手からの「愛について考えてみて!」というメッセージに取れる)がちょっと多過ぎて、 物語的魅力はやや半減。
と思いつつも、
もし自分が20代前半だったら、それなりに面白く見ていたかもしれないな、という気も。
同世代の人たちにとっては刺激的だったのかな?
あえぎ声ラップは楽しかったです。
(編)
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