昨夜は『ポリグラフ -嘘発見器』を札幌市教育文化会館で。

冒頭、ゆっくり舞台を横切るルーシーの、白い衣服に映る「Keep out」と書かれたバリケードテープの映像にいきなりしびれた私。
格好良いではないですか…
その後も意外なところにカメラが仕込まれていて、舞台上で起こる(見える)物事のスピード感&量がなかなかに多く、「見落としてなるものか!」と情報取得に励みつつ。
同時に
人物相関図だったり、時系列も結構錯綜するので、これはできればもう一回見てみたい作品であります。人によって、全体図の把握具合がかなり異なりそう。「え?そういうことだった?」みたいな。
個人的に「へー」と思ったのは、男女が離れたところで言葉を交わしながらも、二人の影で惹かれ合う心中を表していたシーン。
と、
森山開次さんの、クラブのトイレシーン(←これ、間近の席で見ていたら鼻血出てそうだ…)

音響です。
音の聴こえ方で、舞台上に別の空間が現れたり、自分たちと舞台の距離がぐっと変化したり。
先日の指輪ホテル『断食芸人』でも思ったけど、舞台作品って、本当にいろんなことができるんだなーとしみじみ。
よく鍛錬された人、だけではなく、そこにプラスできるものはたくさんあるのですね。
それにしても、自分が「事実だ」と体験を通して思っていることも、いざ人から(特に警察とか権力を持つ人たちから)「それは事実ではない」と断言されると、自分だって絶対揺らぐだろうなあ。
自分の存在とか、記憶とかに、絶対的な自信なんてないもんな。
なんて不確か。おそろしや。
(編)

 

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