木曜日はトランク機械シアター『ねじまきロボットα -ぼくが、殿さま!?』を見にこぐま座へ。
トランク機械シアターって?と思った方は、こちらの自己紹介動画をどうぞ。

さて、2012年の旗揚げ公演から、2013年公演と見て、今回で見るのは3回目。
この1年間、お出かけ公演や劇場公演を重ねてきた結果が、如実に反映された演出の数々。こりゃ楽しい。
登場人物の一人「ミカゲ」の心が化け物になって出てきたシーンなんて、使う素材もよく選んでいて、ダイナミックで良かったです。(それ以外でも、縣さんによる「ミカゲ」の人形遣いは仕草が豊かだなーと思いつつ。)
語り部役の寺元彩乃さん(CAPSULE)など脇を固める役者さんも増え、作品の密度が高まっておりました。
トランク機械シアターは、どんどんパワーアップしていきそうですねえ。
欲を言うと、
今回で言うならアルファーや殿が並ぶと、その造形上、大きな塊がどーんとある、みたいな絵になり、
二人がじっくり話すシーンは、どうしても見た目が単調なのですね。動きがないというか。
じっくり話を聞かせながらも、何か一つ視覚的な工夫(例えば殿の頭にさした花が回転するとか、背景に動くものを入れるとか、何でも良いんです)があると、絵としてだれないかなと思いました。
もう一つ。
賑やかなシーンと静かなシーンがあるにはあるのだけど、全体的に賑やかなときの調子が一本調子になっているので、ここにもう少しメリハリがほしい。
声色にもっとメリハリをつける、あるいは、耳をすますと聴こえるぐらいの効果音をはさむなど、聴覚の面でバリエーションをもっと豊かにできると、体験としてさらにいいのではないかなーと思いました。
来年の定期公演はどんな感じになっているのかな。
楽しみです。
(編)
 

 

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