日曜日の一本目。劇団アトリエ『汚姉妹』@シアターZOO。
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ハルちゃんには、おうちがなかった。でも悲しくはなかった。
歌をうたう妹と、お笑いのお兄さん達と、絵を描くあの人、みんなと一緒にいれば楽しかった。
ある日、お金持ちのおじさんが、ハルちゃんに言った。
「きみは、人生ってものがわかっていない。」
歌をうたう妹はいなくなった。お笑いのお兄さんも、絵を描くあの人もいなくなった……。
おじさんは、とにかくハルちゃんを追い込んでいった。
きっとおじさんは、幸せそうなハルちゃんが羨ましかったんだと思う。
(劇団HPより)
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「ダークな絵本という感じの作品にしようと思います」とな。
何と言っても、彼らの「歪さが噴出するときの圧力」、だんだん増してる気がします。いいぞいいぞ。
当日配布のパンフレットにも「やっぱりこっちの方がむいているようです」と書いていたので、今後もこの独自路線を貫いてくれそうです。
あの圧力は、どのくらいまで可能なのかな。期待。
劇中、「私は汚い」みたいな言葉が何度が出てきていましたが、
清濁併せ呑むみたいなことが大人になるってことですし、ハルちゃんが最後に泣いたのは、自分に(あるいは人生に)広がる「濁」への悲しさだったのかしら。
というようなことをボンヤリと考えつつ、
何となく、あまり人物設定には重点を置いていないような感じもしたりして、(絵本の三匹の子豚が、別にうさぎでもいいよねってぐらいのレベルで)
たまたま今回はこういう道のりだったけど、全く違う道のりも考えられたわけで、では違う道のりだったときにはどんな風景が見えたのかなーとも思いました。
劇団アトリエは、3/29(土)-30日(日)にシアターラボ公演もあり。
その前には第12回公演もあるようですし(2/28-3/2@シアターZOO)、精力的に活動していて素晴らしい。
1年後にはどんなことになっているのか、楽しみです。
(編)
 
 
 
 
 
 
 

 

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