昨日は3つのハシゴ。
の、1つ目は、教文13丁目笑劇一座『列島弾丸超特急』。
幕が開いた瞬間、列車内のセットにテンション上がりつつ。
でもですね、終わってみて自分の中で印象に残っているのは、
内容云々というより、あの会場内で過ごした時間、なのですね。
年齢も(多分文化圏も)異なる多くの人と、一つの場所に集って一緒に笑えるってことは、こんなに安心することなんだなーと。
私の後ろに座っていた年配の女性二人は、(多分)知り合いが出ているってことで足を運んできた方々のようで、
「演劇」とか、「ホール」とか、そういうのに全く免疫のない反応が、どれもこれも新鮮で。
開演前は「そこ?」ってところを確認し合っていたり、開演後は「そこ?」ってところで笑っていたり、驚いていたり。
でも、そういう反応に触れることが自分でも意外なくらい嬉しく、かつ、あたたかな気持ちになったのでした。
昨日はずいぶんたくさんのお客さんが来ておりましたが、そのほとんどは一座の方々が手売りで集めたそうで(これもすごい)。
年齢層の広い一座なので、自然とお客さんの年齢層も広くなるわけですが、多分来た方の中で、普段演劇とか自ら好んで見に行く人ってそれほど多くないんじゃないのかなー。どうでしょう?
演劇でも踊りでも音楽でもなんでも、これだけ娯楽の数も多く細分化されてくると、そこに集う人たちは大体同じ文化圏に属した人になって、
観客の割合において「異なる文化圏」の人たちが多数を占める状況なんて、そうないと思うのですけど、(圧倒的な有名人なら、また別の話)
一座のような「市民喜劇団」とか、「市民劇」「住民劇」なら、そういう状況も可能なのかもしれないな、と帰り道にぼんやり。
(もちろん、『列島弾丸超特急』のように、面白く出来上がっていればいるほど、より幅広い人の足を運ばせることができる)
演劇に限らず、音楽でもダンスでも、同じような取り組みをいくつか頭に思い浮かべつつ、その魅力?可能性?について「ああ、そういうことかも」とストンと腑に落ちた昨日でした。
ふむ。
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