昨日見たものをもう二つ。
まずは二人の音楽家と二人のダンサーによる、Dance and Music。
部屋の中心を囲むように、ゆるやかに配置された椅子を、Hugues Vincentさん(チェロ)や上地正彦さん(バスクラリネット)も時折移動しながら演奏。
メロディーというより、「音」を意識させられるスタイルだったからかもしれませんが、
ダンサーの中沢レイさんや木野彩子さんの存在も、何と言うか、「音の肉体化」みたいに感じられて、とても興味深い鑑賞体験をしました。
楽器から音が出ていない状態でダンサーが踊るときも、その身体で音を「演奏」しているような。
そう考えると、彼らと交じりながら存在している観客の身体も、何らかの音を表現しているような気持ちになってきて、
もし、不意に観客が立ち歩いたとしても、それすら即興の音楽作品の中に絡めてくれるような、そんな包容力のある時間でした。
後半は、地元のダンサーや音楽家も交えてのセッション。
これは前半の「演奏」という感じはしなくて、普通に、音や身体を使ってそれぞれが対話しているという印象。これはこれで、リラックスして見ていられる良さが。
密に絡んでいこうとする地元のダンサーに対し、わりとマイペースな雰囲気の木野さん、が面白かったです。
後半出演していた瀬尾高志さん(コントラバス)は、2/7(木)にレッドベリースタジオで「これ絶対行きます!」って感じのライブあり。これについては、後日改めてご紹介しますね。
その後、CAI02で開催中の『「Visualanguage」ビジュアランゲージ ~ 映像の表現』へ。

全部で11作品、全て見ても35分くらい。
作家さんによって雰囲気が違うので、飽きずに眺めることができました。
中でも「おお!」と思ったのは、古跡哲平さんの『1981-2001』。
1981年(これ生まれた年ですよね?)から2001年の間に写された、自身の記念写真をもとにした映像作品で、
涙腺がゆるみそうな題材だけど、手法が破壊的というか、どこか冷めた視線も感じさせて、容易に悟らせない感じがかなり好きでした。
中尾峰さんの『地形譜♯2』も気持ちよかった。
本展は19日(土)まで。※今日明日(13、14日)は休館日ですのでご注意を。
椅子に座ってゆったりとご覧くださいませ。
(編)

 

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