昨日は『悪夢のどりかむ:A Nightmare Is A Dream Come True:Anime Expressionist Painting』展を見に、カイカイキキサッポロスタジオ ポンコタン特設展示室へ。
参加作家のMr.さんが、設営やオープニングの様子をブログに書いていらっしゃるので、こちらもご参照頂くとして。
彼のインスタレーション、とても面白かったです。
あふれるマンガ雑誌やコンビニ商品の空箱、空き缶、衣服の山に紛れて、上の棚には東洋経済の会社四季報や辞書があったりする『My Room』。なぜか伊達締めもぶら下がっていたりして。
こういったものに囲まれて、自分たちの価値観や思考回路ができてきたのだなあ。
ってことを考えずにいられない、過剰さ。
最近演劇などに対しても思っていたことですが、表現が何らかの思考を促す役割を果たしているとして、
その「思考する」ための「ものさし」が、例えば演劇史や美術史のような歴史だったり、○○論と呼ばれるものだったり、政治や社会状況であったり、固有の価値観であったり…とにかく様々にあり、
そういった何らかの「ものさし」に対して、つくる側が(明確でも漠然としていても)問いを発することができているなら、モチーフが何であるかはあまり関係ない。
ということと、
アニメやマンガ的な展開の仕方とか、思考回路とか、日本で生まれ育った人には結構染み付いているもので、かつ、その時々の空気を如実に反映しているのもそれらだと思うので、
そういった意味で、それらのモチーフによってあぶり出されるものに対して、どうしても微妙な心境になってしまうことからは逃れられない(自分の場合)、とも。
あと、JNTHEDさんの作品はどれもこれも好きでした。分解されてまた集合するシーンが、何度も脳内でリピートする感じで。
個々の絵画作品としての強度、みたいなことは、ちょっと自分には知識がないのでわかりませんが、地元の作家さんとかは、そういうところも見ながら楽しんでいるのだろうな。
帰りは、一階にできたカフェポンコタンで美味しい珈琲を。

珈琲豆も販売してくれるといいのになあ。(とても好きな味だったので)
その後は、青山裕企 個展 [記号的]≒[個性的]が開催中の、salon cojicaにも立ち寄り。
この二つの展示を立て続けに見ると、「日本」に対する情報過多というか…何でしょう、ちょっとぐったりしました…
外側の視点をもたらしてくれる作品って、ホント貴重ですね。
あ、『悪夢のどりかむ』は12/22(土)まで。青山さんの展示は1/12(土)までです。
お見逃しなく!
(編)

 

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