コンカリーニョ劇団サンプル『自慢の息子』を見てまいりました。
くるくると柔軟に変わる空間構成や、これまた柔軟な身体、ストーリーなど、どれもが高密度にぎゅっとつまった約2時間。「布」が持つ柔らかさ、曖昧な美しさが際立っておりました。
「再演+全国ツアーの最終日ということで、どんどん濃縮されていったその結果」とは、アフタートークでの主宰・松井周さんのお話。なるほど。
帰りに雑誌『サンプル』も購入。

こちら↑にも書いてありましたけど、サンプルの劇は、台本を書く前に松井さんが自分の見たいイメージを照明、音響、美術、制作、衣装、舞台監督の方々に伝え、各人から出てきた発想を編み上げたり変換していったりする、「フラットな」つくり方だそうです。
そういう過程を経て『自慢の息子』ができているのか、と合点がいきつつ、その構成力に脱帽。
演劇、面白いなあ。
配布された分厚いフライヤーの束の中には、演劇シーズン2012-夏のものも。

上演される3作品はどれも再演なので、フライヤーの随所に、以前見たお客様の感想が載っております。

ここにも

中面にはインタビューやコラムもあり、読んで楽しいフライヤーです。

フライヤーが「読んで楽しい」って、結構ポイント高いと思うのですけど…皆さんはいかがでしょうか?
あらすじとキャストという基本情報だけのフライヤーって、例えビジュアルセンスが良くても(自分の場合)行くかどうかの決め手にはならないことが多いもので。
前出の雑誌『サンプル』も、作品紹介や座談会+最後に戯曲、という内容。上演台本はまず買うことはありませんが、それ+αの「雑誌」だとつい手が伸びてしまいます。
なんてことを思いながらフライヤーを仕分けていたら、コンカリ通信(という名前ではない気も…)がリニューアルしてかわいくなっておりましたよ。

コンカリ、今後も面白そうな企画が続きますねえ。
楽しみ楽しみ。
(編)

 

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