読んだ本と、見た演劇配信。
『ゲンロン戦記』
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(批判されても借金が増えるわけじゃないから、炎上なんてどうでもいいと感じるくらいの)経営危機をなんとか乗り越えて、やっとこさ経営状況が良くなってきたところで再びの失敗。
というあたりも、リアルタイムで出版物を読んだり東さんのツイートを見たりしていた身にとって、意外に感じられて面白かった部分はもちろんあるけど、
本書はそこから一歩踏み込んで「自身の無意識の欲望」を分析し、「自分の中には「ぼくみたいなやつ」を集めたいという強いホモソーシャルな欲望が巣くっている」という気づきに至るまでが書かれていて、そこがとても興味深かったです。
これを読んだ人は、少なくない割合でその人にとっての「同じような欲望に無意識な男性・集まり・職場」が頭に浮かびそうな…。
あと、

比喩としていえば、壇上で踊る人間だけが文化を創っているわけじゃない。壇の下=客席で踊りを見ている人も一緒になって文化を創っているんです。客席に座り続けるひとを育てていくというのも、教育の大きな役割です。(略)だから、ゲンロンでは、才能あるクリエイターだけでなく、それを支える批判的視点をもった観客も一緒に育てたいと考えているのです。

という部分にも非常に共感。で、その流れで出てきた「コミュニティ」関連で、直接顔を合わせて時間を気にせずコミュニケーションをとる場として、ゲンロンスクールの場合は飲み会を大切にしていることにも触れられていて。
自分はお酒を飲まないせいか、「(特に時間無制限の)飲み会」には全く良いイメージがないけど、でも「直接顔を合わせて、時間を気にせずコミュニケーションをとる場」の必要性と重要性には全く同意。
と思いながらも、そういうおおらかな時間の使い方、しばーらくしてないかも。
もう一つ
喜劇『人類館』も滑り込みで拝見。本作については、こちらの紹介記事も参考にどうぞ。
1976年に初演、1978年に第22回岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・知念正真による戯曲。人類館での展示シーン、沖縄戦、戦後の米軍統治、精神科…と移り変わりながら、差別のグロテスクさと、それを生き抜かなければならなかった人たちが受けた影響とが描かれ、
これはなかなかにしんどい約2時間でした…。
 
生きることに追い詰められたら、自分だって精神的に楽になりたくて楽になれる方向へ行ってしまうかもしれないから、とにかくそうならないような生き方を維持して、さまざまな書物やこういった芸術作品を通して学び続けることが、自分にできる「人間の暗い性(さが)に対する抵抗」だけど、
つまり全ての人がそうやって静かに抵抗できるよう、大前提としてより良い社会になるよう政治をちゃんと機能させてくれよ。ってところで、そこにコミットしていくこともやっぱり欠かせないんだろうな。
沖縄で言えば、日米地位協定の改定とかさ。
(編)

 

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